1頭から数kgしか取れない希少部位肉であるザブトンのご紹介!

昨今、焼肉店にて希少部位のお肉を提供するお店が増えています。今回こちらでご紹介するお肉、「ザブトン」もその希少部位肉の一つです。あまり聞き馴染みの無いザブトンについて、その特徴や美味しい食べ方をご紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。

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今回の記事では、焼肉の部位についての名前とその特徴について解説していきます。最近の焼肉屋では、「カルビ」や「ロース」など…

ザブトンの部位と特徴

ザブトンという名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。ザブトンとは肩ロースの中でもあばら骨のところにあり、形が四角で座布団のような形をしていることから座布団と名付けられました。

肉の名称は、形から名前が付けられていることが実は多いのです。ランプという部位も灯を灯すランプのような形をしているためその名前が付けられたり、トモサンカクという部位は三角の形をしているから名付けられました。。ホルモンも元々は「放るもん(捨てるもの)」から名前が来ているなど名前の由来を調べるとまた面白いです。

ザブトンは肩ロースの芯の部分に位置しています。一頭からわずか3〜4キロほどしか取れないため大変貴重な部位です。牛の中では「一番の霜降り」と呼ばれています。鮮やかな霜降りが特徴で、特に和牛の場合は高級店の写真に使われていたりします。

A5ランクの最上級のザブトンは肉界隈で最も価値がある売られ方の百貨店のギフトとして売られることも多いとのことです。東京で食べたら100gで1万円を超える場合も・・・。

ザブトンは焼肉屋では特上ロースとして売られていることも

焼肉屋でザブトンが売られていることも最近では増えてきました。部位としてはロースとしてよく売られており、霜降りが最も強いザブトンは上や特上などで売られることが多いのです。

しかし、最近ではザブトンの名前が浸透してきたこともあり、ただのロースとして売るのがもったいないという声もよく聞きます。そのため、もっと希少性をわかってもらうためにザブトンなどの部位の名前でよく売るようになったのです。

 

ザブトンの食べ方のおすすめはさっぱりと塩!

焼肉屋で希少なザブトンを頼んだり、特上ロースなどを頼んでザブトンが出てきた場合のおすすめの食べ方はさっぱりと塩です。ザブトンは霜降りが最大の特徴で、なんといってもその霜降りから出る甘みのある脂がたまりません。タレで食べてしまうとその脂の甘みを最大限楽しめないので、さっぱりと塩で食べるのが食通の食べ方です。醤油やわさびなどもおすすめです。

ザブトンの美味しい食べ方

ザブトンについて詳しくなれましたか?せっかく食べるなら、最大限美味しく食べられる方法で召し上がりたいですよね?この章では、ザブトンの特徴を生かした美味しい食べ方についてご紹介します。

【ザブトンの食べ方】一番はなんといっても焼肉!

ざぶとんの美味しい食べ方はなんと行っても焼肉です。近年では、「カルビ」「ロース」などの売り方だけではなく、部位の名前でお肉を売るお店が増えてきました。その中でもやっぱり人気があるのはやはりザブトンです。

【ザブトンの食べ方】ザブトンは焼きすぎると固くなる!

ザブトンは、何といっても上品な脂の濃厚な甘みと、複雑な繊維が生み出す食感のバランスが美味しさの決め手になっています。このバランスをより楽しむためには、お肉を焼き過ぎないことがポイントです。お肉に含まれるタンパク質とコラーゲンは、どちらも温度が65℃以上になると、収縮して固まり始める性質を持っています。

タンパク質とコラーゲンが固まれば固まるほど、お肉全体が縮んで硬くなってしまい、せっかくのザブトンの食感が悪くなってしまいます。何より、せっかくの美味しい脂が溶けてしまったら勿体ないです。

以上のことから、ご自身でザブトンを焼く時は、お肉を焼き過ぎないように気を付けましょう。お店で焼いてもらうときは、60-64℃とされるレアか、65℃くらいとされるミディアムレアでオーダーするのがオススメです。

ザブトンはもともと牛刺しなどで使われていた部位ですので、できるだけ生に近い状態がおすすめです。

【ザブトンの食べ方】最近話題の肉寿司でもザブトンが人気

ここ数年でよく聞くようになった、肉寿司でもザブトンは活躍しています。肉寿司とは、握ったお米の上に魚ではなく、薄いお肉をにネタのように乗せた、お寿司のようにお肉が味わえる料理です。

見た目がお寿司に似ていることがポイントであるため、肉寿司に使われるお肉は、寿司ネタの様に薄くカットされていることが多く、また、ほとんどのお店では生の状態で提供されます。ザブトンは、薄くカットされていても噛み応えがしっかりしていて、かつ脂身の濃厚な甘味をそのまま味わえるため、肉寿司との相性はバッチリです。

一つ注意点を挙げると、牛肉は豚肉や鶏肉より食中毒になるリスクが低いとはいえ、調理の過程で菌が混入する可能性があります。ご家庭で肉寿司を召し上がる際には、包丁やまな板など調理器具は清潔にしてから料理をすることを心がけましょう。

 

【ザブトンの食べ方】ザブトンはすき焼きでさっぱりでも美味しい!

すき焼きもザブトンの美味しさを堪能できるのでおすすめです。脂が乗っているため、すき焼き用の薄さでも、濃厚なお肉の味を楽しむことができます。しかし、繊維が複雑なため、見た目よりも噛み応えがあるのが特徴です。これは固いというわけではありませんのでご安心ください。

すき焼きで食べる場合はごまだれとの相性が抜群です。ポン酢でももちろん美味しいのですが、ごまの風味とザブトンの脂の甘さがマッチして絶品です。ご飯もお酒もついつい進んでしまうので食べ過ぎには注意が必要です!

値段と脂身の多さだけがザブトンの欠点

そんなザブトンですが、欠点が2つあります。まず1つめは値段です。ザブトンは安いものでも100g400円以上、ブランド牛になると100g4000〜5000円以上にもなります。これは肉屋で売られている値段ですので、焼肉屋で食べると1万円を超える理由がわかります。

2つ目の欠点は脂身が多いことです。ザブトンは肩ロースの芯の部分に位置しており、サシが非常に多いのが特徴です。サシというのは脂ですので、どうしても脂が多くなります。また、ザブトンの周りは脂で囲われているため、肉屋のカットの仕方によっては脂が多くついてくることもあります。このザブトンの脂は上品な脂なので好きな人ももちろん多くいます。

 ザブトンに関するまとめ

ここまでご覧いただきありがとうございました。今回は牛の希少部位であるザブトンについてご紹介していきました。ザブトンは牛の肩ロースの芯の部分にあり、一頭でわずか数キロしか取ることができない希少な部位です。

そんな希少な部位のザブトンの食べ方は色々あります。焼肉や寿司、しゃぶしゃぶなどやはりいいお肉なのでどの食べ方をしても美味しいです。スーパーや焼肉屋などでザブトンを見つけたらぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。食べればザブトンの美味しさにびっくりするはずです。

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