一年を通じて暖かい、温暖な地域『宮崎県』
そこで生産されている最高級のブランド牛である『宮崎牛』をご存じでしょうか?
宮崎の自然豊かな牧場でのんびりと育った牛は、ほっぺたが落ちそうな程の美味しさと柔らかさを兼ね備えた牛肉です。
今回はそんな日本一とも言われる宮崎牛をご紹介します。
宮崎牛について
宮崎牛とは?
そもそも宮崎牛とは一体どんなものでしょうか。
ちなみに宮崎牛の読み方ですが、『みやざきぎゅう』『みやざきうし』どちらとも呼ばれます。
宮崎牛とは、名前の通り宮崎県のブランド和牛であり、日本で6大和牛と呼ばれる中の一つで世界的にも大変有名です。
柔らかさ、色合い、味の三拍子揃ったその味わいは日本一とも呼ばれています。
そんな宮崎牛のブランドを名乗るためには厳しい基準があり、
・宮崎生まれ宮崎育ちの黒毛和牛で、県内種雄牛もしくは家畜改良のために指定された種雄牛が父牛であること
・枝肉の格付け等級が、1から5のうち4等級以上であること
の二つをクリアした牛だけが宮崎牛の称号を得ることができるため、宮崎県産の黒毛和牛の中でも最上級の牛たちのことを指します。
また、格付け等級が4等級以下などの宮崎牛の条件を満たしていないものは『宮崎和牛』と呼ばれ、高千穂地方で生産されたものは高千穂牛として区別されています。
宮崎牛の歴史
1年を通して暖かく、自然も豊かで牛を育てやすい環境。神話の時代から『日本のひなた』と呼ばれる地域であった宮崎県。
そんな宮崎県は今も昔も全国屈指の肉用牛飼育頭数を誇っています。
そもそも『宮崎牛』というブランドが立ち上がる前から、もともと『素牛(もとうし)』と呼ばれる肥育前の9か月頃の子牛の栽培が盛んだった宮崎県。
日本全国で高く評価される素牛を各地に出荷しており、三重県の言わずと知れたブランド牛『松阪牛』や兵庫県の『神戸牛』などの素牛としても名を轟かせていました。
そんななか肉食文化が進むにつれて、宮崎県の地元でも素牛から肥育、生産化までを行うことができるシステムを構築しようとする取り組みが始まりました。
生産者や関係者、行政が一体となってこのシステムを作りあげたのは昭和46年、いまから50年以上も前になります。
更に宮崎県は独自の指針を定めて、『太りやすく、飼いやすく、肉質の良い和牛』への改良を進め、昭和61年には『宮崎牛』としてブランド化、細かなブランドの基準も制定されました。
しかし、2000年代には牛の病気である口蹄疫の流行により宮崎牛は大打撃を受けることになります。
多くの牛が屠殺され、県内経済への影響は約2350億円にものぼりましたが、強固な防疫体制の構築や、県内一斉消毒の日を設けるなどの取り組みにより、徐々に再生、復興を遂げてきました。
現在は、令和3年度の畜産統計の資料によると、宮崎県で飼育されている肉牛の総飼養頭数はおよそ25万頭にものぼります。
また、前年の令和2年度には、6万4千593頭もの素牛を出荷しており、県内県外共に宮崎牛の重要性がよくわかります。
長い歴史をもつ宮崎牛。
たくさんの方の想いや努力が、この宮崎牛を生み出したのかもしれません。
宮崎牛の味の特徴
そんな深い歴史をもつ宮崎牛ですが、味の魅力はそのサシにあります。全体に程よく乗った脂と、赤身のバランスは最高に良く、ステーキ党には一番人気の牛肉とまで言われる事もあります。
宮崎牛のステーキはブランド牛の中でも身の締まりが良く、均等に霜降りがあり、コクのある風味があります。
また、宮崎牛の脂肪成分には、『オレイン酸』という成分が多く含まれています。
このオレイン酸は固体から液体に変化する温度が16℃と低いため、含有率が高い宮崎牛は食べると口の中でとろけてしまうのです。
口溶けがよく、脂肪のなめらかであることから『歯茎で噛むことができてしまいそうな柔らかさ』と表現されることもあります。
さらに、脂と聞くと体に悪そうだと思われる方もいるかもしれませんが、実はオレイン酸は健康にも大変良い脂肪分。
高コレステロール、高エネルギーの食事などが原因で増えてしまう悪玉コレステロールを抑制する効果があり、生活習慣病の予防にも繋がる効果をもっているのです。
健康にも良い和牛、宮崎牛。
その味は宮崎市のホームページでも紹介されており、
『甘く豊潤な香りを持ち、肉汁が口の中いっぱいに広がり、とろける霜降りの旨みが特徴』と言われています。
和牛のオリンピック
実は牛界には、5年に一度開かれている大きな大会があります。
全国和牛能力共進会は、牛肉の日本一を決める大会です。
別名和牛のオリンピックとも呼ばれます。
『全国和牛能力共進会』は全国の優秀な和牛を一斉に集めて、改良の成果や優秀性を審査する大会で、牛の体型を審査する種牛の部と肉質を審査する肉牛の部があります。
全国の牛農家さんにとっては、ここで良い成績を出すことで地域の和牛ブランド力が向上するため、とても重要な大会になっているのです。
宮崎牛はこの肉牛の部で、最高賞となる『内閣総理大臣賞』を受賞しており、宮崎牛の美味しさが全国的に認められました。
また、種牛と肉牛の総合評価では史上初の3大会連続日本一を記録し、美味しさ日本一の称号も得る偉業を達成。
全国をリードする成績を残し、より一層宮崎牛のブランド力を向上させ続けています。
ブランドとしての宮崎牛
そんなブランド力の高い宮崎牛。
大相撲では優勝力士に宮崎県知事賞として、宮崎牛一頭が送られたり、宮崎県のふるさと納税の返礼品などにも採用されるなど、その人気は衰える事を知りません。
大手航空会社の国際線ファーストクラスでも、機内食の一品として宮崎牛が提供され話題になりました。
JALでは、期間限定で宮崎牛のフィレに、香ばしく焼いたフォアグラと林檎を合わせたロッシーニ仕立てを
ANAでは宮崎県小林市産の宮崎牛生ハム・ブレザオラの提供があり、大変人気を博したそうです。
また宮崎牛の味や品質は世界的にも人気を誇っており、優秀な牛肉加工処理施設がある宮崎県からは国外への輸出も行われるほどの和牛です。
最近では香港やアメリカ、台湾、EUなどにも出荷しており、特にアメリカに輸出している和牛の約3割は宮崎牛が占めると言われ、その輸出額は年々伸び続けています。
ちなみにアメリカの有名なアカデミー賞授与式でも、宮崎牛の名前がありました。
2018年、2019年、2020年の授与式後に俳優や監督らを招いて開催されるアフターパーティー『ガバナーズ・ボール』のメニューに3年連続で宮崎牛が採用されたというのです。
2019年のメニューとしては宮崎牛を使ったタルタル、ミニバーガー、ステーキと共に、宮崎牛のブロック肉が飾り付けられ、メイン食材として大きな注目を浴びたそうです。
ギネスに乗った宮崎牛
2009年に宮崎県の海水浴場で、宮崎牛を使った巨大ハンバーガーを作るイベントが開かれ、重さ136.2キログラム、高さが44センチメートル、直径が92センチメートルのハンバーガーがお披露目されました。
販売目的としては世界最大のハンバーガー。
ギネスの認定には販売実績が必要なため、その後注文に応じて一個当たり15万円から販売されました。
ちなみにこのハンバーガーには宮崎牛70キログラムが使用され、その場にいた500人に無料で配布されたそうです。
贅沢な宮崎牛バーガー、羨ましいです。
宮崎牛のおすすめお取り寄せ
そんな贅沢なブランド牛である宮崎牛ですが、一体どこで食べることができるのでしょうか?
店舗は予約が大変だったり、人気店はそもそも予約が何ヶ月待ちなんてところもザラにあります。
そんな時気軽に美味しく宮崎牛を楽しめるのが『お取り寄せ』です。
おすすめのお取り寄せサイトをご紹介します。
お気に入りのお店を見つけて是非お家で日本一の和牛を楽しんでみませんか?
みやこんじょ産直LiveShopping
こちらは宮崎牛の100%ハンバーグや宮崎牛のローストビーフなどもお取り寄せ可能です。
6種類も宮崎牛の部位が入っているBBQ宮崎牛贅沢食べ比べセットは一度は試してみたいです。
みやちくオンラインショップ
こちらは宮崎県内でレストランを展開しているみやちくグループのお取り寄せ。
焼肉のバラエティセットや宮崎牛の部位ごとの食べ比べセットも販売しており、自分へのご褒美にも、ギフトにも最適な一品が見つかります。
宮崎牛県経済連指定店 肉のながやま
http://www.nagayama-group.co.jp/sp/category/1/
こちらは自社工場を持ち、仕入れから加工まで一切の仲介業者が入らないため、比較的リーズナブルに購入することができます。
お試しセットがあるのも嬉しいです。
肉のやまひろ
こちらはギフトに最適なお取り寄せサイト。
宮崎牛の牛脂がついてきたり、金額の記載がなく、風呂敷にしっかりと包まれているのもありがたいです。
宮崎牛のおいしい食べ方
宮崎牛といえばステーキのイメージが強いかもしれませんが、実は他にも日本一の牛肉には美味しい食べ方が存在します。
是非ステーキ以外にも一手間を加えた『宮崎牛料理』に挑戦してみてはいかがでしょうか?
しゃぶしゃぶ
シンプルで美味しい炊き方
https://e-29yamahiro.com/archives/84
特選宮崎牛はシンプルな昆布出汁に、さっと”しゃぶしゃぶ”して召し上がっていただくと、本来の味を堪能いただけると思います。
作り方
1)鍋にお水にだし昆布を入れ、火にかけます。
2)だし昆布は沸騰しだしたら、すぐに取り出します。
3)煮立ってきたらしゃぶしゃぶタイム!
POINT
お肉は火を通しすぎないこと
お肉の旨み、柔らかさをご堪能いただきたいので、お肉に火を入れすぎないようご注意ください。出汁に数回くぐらせたら食べごろです。
※こまめにアクをすくっておきましょう。
POINT
野菜類は鍋の温度が下がらないように、少量ずつ入れてください。炊きすぎ(煮すぎ)ないうちにお召し上がりください。
※くたくたになったお野菜が好きな方はお好みで。
POINT
シメも堪能!
最後にうどんを入れて、麺が柔らかくなったら食べごろです。
鍋の炊き汁に塩を適量加えたスープと一緒にお召し上がりいただくと美味しいです。
お肉以外のものは、適当に入れてしまいがちですが、野菜の入れ方や召し上がるタイミングもあるので、是非参考になさってみてください。
しゃぶしゃぶは火の通りが命!
宮崎牛を薄くスライスしたものをさっとゆがき、口の中に放り込むと脂の甘さとなめらかな舌触りがたまらないですね。
何枚あっても宮崎牛が足りなくなりそうなレシピです。
昆布〆宮崎牛のたたき
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1100036931/
材料
宮崎牛肩ロース塊肉またはもも塊肉 250g
昆布(10×20cm) 1枚
塩 2.5g
酒 大さじ2
油 大さじ1
スライスオニオン 適量
おろしわさび 適量
すだち 適量
作り方
1 今回は、都城市のふるさと納税で届く「都城産宮崎牛」を使用します。
2 昆布全体に酒をふって10分ほどおいて柔らかくしておく。牛肉には分量の塩を全体にふり、柔らかくした昆布で挟んで包み、ラップできつめに巻いて、冷蔵庫に一晩おく。
3 [2]を冷蔵庫から取り出して、常温に30分以上置いて常温に戻し、昆布を外す。
4 フライパンに油を入れて中火で熱し、牛肉の表面を焼き付ける。
5 焼き色がついたら別の面を焼いていき、全面に焼き色を付けたら肉を取り出し、アルミホイルでお肉全体を巻いて30分以上そのまま置いたあとに、約5mm幅に切って器に盛る。
6 スライスオニオンを添え、お好みでおろしわさびやすだちを添えて頂く。(柚子胡椒やポン酢でも美味しい)
おいしくなるコツ
昆布で〆ることによって昆布の旨み成分「グルタミン酸」やまろやかな塩味が加わり、さらに美味しくなった牛肉は、サッと焼いて予熱で加熱するというシンプルイズベストな調理法がおすすめです。
牛肉のたたきは本当に美味しい牛肉でしかポテンシャルが発揮できない料理の一つ。宮崎牛をたたきで食べるのは最高の贅沢かもしれません。
本格! 宮崎牛のすき焼き
https://moguna.com/recipes/102042S0396
ご自宅でできる、本格的な宮崎牛のすき焼きです。
材料(2人分)
すきやき用宮崎牛 500g
白菜 1/6個
長ねぎ 1本
えのき 1/2袋
春菊 1/4束
焼き豆腐 1/2丁
しらたき 1/2袋
牛脂 1個
Aざらめ糖 大さじ1
醤油 大さじ1
Bざらめ糖 大さじ3
C醤油 50ml
料理酒 50ml
作り方
1 長ねぎは斜め切りに、えのきと春菊は5㎝幅に、白菜と焼き豆腐はひと口大に切る。
2 しらたきは1分程茹でて、水気を切り、食べやすい長さに切る。
3 鉄鍋を熱し、牛脂を入れて全体になじませ、すきやき用宮崎牛2枚を広げて入れる。
4 Aをふりかけ、絡めながらサッと焼き、まずは牛肉のみを食べる。
5 4の鉄鍋に、残りのすきやき用宮崎牛、Bのざらめ糖をふり入れて、サッと焼く。
6 さらに1、2、Cを加えて中火にかけ、煮立ったら弱火にして、3分程煮込む。
牛肉の定番すき焼きを宮崎牛で。
お祝い事を更に華やかに彩ってくれるレシピです。
甘い宮崎牛をなめらかな卵につけ、熱々をハフハフしながら食べると、不安や悩みも全て吹き飛んでしまいそうな美味しさです。
まとめ
いかがでしたか?
一生に一度は食べてみたい夢のブランド牛『宮崎牛』
臭みのない極上の味わいである宮崎牛を毎日頑張っている自分へのご褒美にしてみませんか?
日本のひなたで育った宮崎牛たちは、口にしたあなたの心もポカポカにしてくれるかもしれません。