お肉のマメってどんな部位?焼肉屋で見かけるマメの特徴についてご紹介します

焼肉で、マメという部位を見たことや聞いたことはありますか?

初めて聞く人やマメについて詳しくは知らない人が多いと思います。

この記事では焼肉におけるマメとはどの部位のお肉なのか、またマメの栄養素やその働き、マメを使ったおすすめのレシピを紹介します。

焼肉のマメについて

焼肉のマメは、牛の腎臓に当たりハツやレバーに似た味わいと言われています。

マメの特徴や味、食感について1つずつ詳しく解説していきます。

焼肉のマメとは

マメとは、牛の腎臓のことであり、ホルモンの一種です。

マメという名前は、形がそら豆に似ていることが由来だと言われています。

牛の腎臓はそら豆がたくさん集まってブドウのような形をしています。

牛1頭からとれる腎臓の量は300~500gのものが2つのみであり、とても希少価値が高いです。

 

そのため、数あるホルモンの中でも特に珍しい部位です。

マメのほかに、セマメ、キドニーと呼ばれることもあります。

マメの味や食感

マメは、レバーに似た味と食感をしています。

脂肪は無く、たんぱくな味わいが特徴です。

レバーはそこまで噛み応えがありませんが、マメは噛み応えがありコリコリとしています。

また、あっさりとした味わいをしており、ハツに似ているとも言われます。

腎臓はもともと血液や老廃物などをろ過するという働きを持つので、マメは臭みが強い部位です。

レバーは好き嫌いが分かれる部位ですが、マメはレバー以上に臭みが強いので、より好き嫌いが分かれる部位と言えます。

マメの下処理

マメは臭みが強い部位なので、しっかりと下処理をする必要があります。

まずマメを半分に切ります。

中には血液や脂肪がたくさん詰まっているので、まずキレイに取り除きます。

その後水洗いをし、30分ほど塩水に浸します。

こうすることで、マメ特有の匂いを抑えることが出来ます。

 

焼肉のマメの栄養素と身体にもたらす影響

マメには豊富な栄養素が含まれます。

マメの栄養素により身体にどのような効果が期待できるか紹介します。

マメの栄養素

マメには、鉄分やビタミンBが豊富に含まれています。

貧血の女性によく鉄分の多いレバーが勧められますが、マメはレバーの次に鉄分が多い部位です。

そのため、貧血の女性にもマメはオススメです。

また、抗酸化作用を持つセレンも豊富に含まれています。

マメ100gにおける栄養素は以下の通りです。

 

タンパク質 16.7g
脂質 6.4g
炭水化物 0.2g

タンパク質が多く含まれ糖質が低いので、糖質を控えている人にはマメはむいていると言えます。

 

また、その他にもビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、亜鉛、銅、ヨウ素、セレン、モリブデンなどの豊富な栄養素が含まれます。

免疫力アップを手助けする

食生活の乱れや生活習慣の乱れにより、免疫力は低下すると言われています。

マメには三大栄養素の中でも特にタンパク質が豊富に含まれています。

タンパク質は、筋肉の元となるだけではなく、免疫にかかわる白血球の免疫細胞の材料となり免疫力を上げる働きをします。

また、血管を強くし、粘膜にウイルスが入るのを防ぐビタミンAも豊富に含まれています。

その他にも風邪予防に良いとされているビタミン類をたくさん含むので、間接的に免疫力がアップするかもしれません。

毎日を生き生きと過ごせる

マメには豊富なビタミンBが含まれるのですが、ビタミンBには疲労回復効果があると言われています。

また、ビタミンCにも疲労回復効果があるので、あまり疲れず毎日を生き生きと過ごす手助けをしてくれます。

貧血の人の助けに

マメには鉄分がレバーの次に多く含まれます。

貧血になるとくらくらするだけではなく、血液を通して体内に酸素の行きわたる量が減り、息切れを起こすこともあります。

また、血液の成分である赤血球を作るのを助ける作用があるビタミンBを多く含むため、貧血を予防する手助けをすると言えます。

骨や歯を健康に保つ

マメにはカルシウムやマグネシウムが多く含まれます。

骨にカルシウムが重要というのはよく知られていますが、実は骨を健康に保つためにはマグネシウムも必要です。

骨や歯を健康に保つことは、歳を重ねてからも生き生きと生活を送ることにもつながります。

また、焼肉など噛み応えのあるものを食べる際も歯の健康は不可欠です。

肌がキレイになる

ビタミン類が肌をキレイに保つというのは有名です。

マメにはビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンKと豊富なビタミンが含まれています。

ビタミンCはシミやそばかすを防いだり、ニキビを防いだりする効果があります。

また、肌のターンオーバーを助けたり、肌をプルプルにする効果がビタミンAにはあります。

ビタミンEは抗酸化作用があるため、身体が酸化して老けるのを防いだり、肌をくすみにくくしたりします。

マメにはこのように肌にとって良い働きをするビタミン類が豊富に含まれているので、マメを食べると肌がきれいになるのを助けてくれます。

 

焼肉のマメのおすすめレシピをご紹介

マメを使った美味しいレシピを紹介します。

マメは、クセがあるため日本人には苦手な人が多いですが、ヨーロッパでは人気の部位です。

そのため、和食よりは海外でよく食べられるような料理に向いています。

マメのビール煮込み

マメは下処理として、半分に切って筋などを取り除き、良く洗います。

その後、塩水に30分程つけ、臭みを抜いておきます。

下処理が終わったマメを沸騰したお湯で5分程茹でます。

鍋にバターを入れ、ニンニクを炒めて香りを出します。

玉ねぎ、人参、セロリなどのお好きな野菜を炒め、次に茹でておいたマメも入れて5分程炒めます。

鍋にビール、トマト缶、コンソメ、塩こしょう、あれば好きなハーブ類(ローリエやオレガノがオススメ)を入れさらに煮込みます。

1時間~1時間半ほど煮込んで具材が柔らかくなったら味をととのえて完成です。

ビールのおかげでいつもの煮込み料理とは一風違った風味が楽しめます。

また、ビールのおかげで柔らかくなり食べやすくなります。

 

マメのトマト炒め

イタリアンに出てきそうなマメのトマト炒めです。

マメは下処理をしておきます。

フライパンにオリーブオイルを温め、ニンニクを入れて香りを出しておきます。

香りが出てきたら下処理したマメを入れ炒めます。

マメに火が通ったら玉ねぎ、トマト缶の具、お好きなハーブ類(ローリエやバジルなど)を入れさらに炒めます。

トマト缶の汁、醤油、塩こしょう、あれば赤ワインを加え、水分を飛ばしていきます。

水分が半分くらいになったら完成です。

ハーブをきかせると、まるでイタリアンのコース料理に出てきそうな品が仕上がります。

 

マメと卵の甘辛煮

クセのあるマメは甘辛く濃い味付けで煮ると相性が良いです。

マメは下処理をしておきます。

玉ねぎはくし切りにし、卵は茹でておきます。

鍋に醤油、みりん、酒、出汁、水を入れ切った玉ねぎ、マメ、卵を入れます。

20分ほど煮込んで水分が減ったら完成です。

和風の味付けでもいつもより少し濃いめの味付けにすることでマメの臭みが気にならず食べることが出来ます。

ご飯に合うおかずなので、ぜひ作ってみてください。

 

マメのおろしポン酢和え

あっさりとした味付けでマメを食べたい人にはおろしポン酢和えがおススメです。

下処理したマメを、沸騰したお湯の中で火が通るまで5分程茹でます。

茹で終わったらざるに上げ、おろしポン酢と和えるだけ。

お好みでネギを散らしたり、七味唐辛子をかけたりしても美味しく食べられます。

 

マメのハーブバター焼き

マメはハーブとの相性が良いです。

マメは下処理をしておきます。

フライパンにオリーブオイルを入れ温めます。

マメを入れ、塩こしょうで味付けをします。

バター、ローズマリー、パセリ、ニンニクを入れ炒めます。

料理酒か、あれば白ワインとシェリーワインを加え煮立たせます。

塩こしょうで味をととのえたら完成です。

作ってすぐ食べても美味しいですし、1日おくとさらに味が染み込んで美味しくなります。

 

マメの野菜炒め

マメをブロッコリーやパプリカとともにイタリアン風の味付けで炒めるのもおすすめです。

フライパンにオリーブオイル、ニンニクを炒め、ニンニクの香りを出します。

ブロッコリーは茹でておきます。

下処理したマメ、ブロッコリー、パプリカ、玉ねぎを入れさらに炒めます。

塩こしょう、料理酒(あればブランデー)を入れ水分が飛んだら完成です。

 

まとめ

マメは牛の腎臓であり、そら豆に似ていることが名前の由来です。

腎臓は血液や老廃物をろ過する部分であるため、マメにはクセのある香りがします。

そのため、下処理をきちんとすることが美味しくマメを食べるために重要となります。

マメには豊富な栄養素が含まれるため、毎日や将来を生き生きと過ごしたい人にもオススメです。

食べ方としてはビール煮込みや炒め物などヨーロッパ風の味付けが合います。

和風にするなら少し濃いめの味付けにするとご飯に合うおかずの完成です。

焼肉屋やホルモン屋でも見かけることは珍しいマメ。

お店で見かけた際にはぜひ食べてみてください。