アメリカ肉は現在、加工肉やおつまみなどに幅広く使用されています。
どこでも安く手に入るアメリカ牛肉は国産牛とどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では国産牛との違い、アメリカ肉を使用したレシピなどを紹介します。
アメリカ産の牛肉ってどんなお肉?
アメリカ牛肉とは、主にアメリカ合衆国が原産国となっている牛のことで、アメリカで加工された牛肉のことをさします。
アメリカの牛肉は国産の牛肉よりも安く購入できるので、チェーンの焼肉屋や牛丼屋など幅広いお店で使用される事が多いです。
スーパーなどでも、大容量パックで安く売っていることもあります。
アメリカ産の牛肉について解説
アメリカ産の牛肉は基本的に赤みが多く、さっぱり食べられます。
脂身が少なく、国産牛肉は25グラム脂肪があるのに対して、アメリカ産牛肉は8グラムと、国産牛よりもかなりヘルシーだということがわかります。
アメリカ産の牛肉の種類
アメリカ産の牛肉には様々な種類があり、どの品種もそれぞれの特徴を持っています。
特に「アンガス種」や「ヘレフォード種」が有名で、日本のスーパーで売っているほとんどのアメリカ牛肉がこちらの種類です。
【アメリカ産の牛肉】アンガス種
イギリスのスコットランドのアンガス州で誕生しました。
成長速度が速く、飼いやすいのが特徴なので、最も市場に出やすい種でもあります。
肉質は柔らかくジューシーで、霜降りの部分が程よくあり、調理もしやすい牛です。
一般的にお店ではステーキとして出すことが多く、赤身が多いにもかかわらず、柔らかいので、人気の商品の一つともいえるでしょう。
また、世界三大品種の一つともされており、最高品質のものが多いので安心して食べられます。
【アメリカ産の牛肉】ヘレフォード種
こちらの種はイギリスのイングランドヘレフォード州で誕生しました。
頭と首、下の腹が白く、他は茶褐色で、アメリカ牛肉では最も有名なのでは無いでしょうか。
こちらも世界三大品種の一つなので、品質は問題なく食べられます。
【アメリカ産の牛肉】栄養が豊富
アメリカ牛肉は良質なタンパク質が含まれており、ダイエットにも適していると言えるでしょう。
鉄分や亜鉛、ビタミンB群も豊富に含まれております。
それにより、生活習慣病の予防にもなりますし、日本人に多い貧血などの治療もサポートします。
また、私たちの体に必要不可欠な、9種類の必須アミノ酸がバランスよく入っている事も特徴です。
【アメリカ産の牛肉】アメリカ肉の特徴
アメリカ牛肉の特徴といえば、脂質が多く柔らかいということです。
アメリカ牛肉は育てる際に栄養価の高い餌を使用しているので、適度に脂質があり、うまみの成分が豊富に入っております。
また、国産牛肉は脂質が多く、若い人に人気なのに対し、アメリカ牛肉は適度な脂質があり柔らかいので、どの世代の方でも食べやすい事が特徴の一つともいえるでしょう。
【アメリカ産の牛肉】スーパーで売っているアメリカ牛肉
主にスーパーで売っているアメリカ牛肉は塊肉や薄切り肉、切り落とし肉、ステーキ肉がほとんどです。
また、これらのお肉はお買い得品やセールになることが多いので、安く手に入れられます。
なぜ安いのかというと、速く成長させてお肉を多くとりたいがために安い穀物系の餌を使用しているためです。
【アメリカ産の牛肉】アメリカ牛肉にランクはあるのか
国産牛肉にランクがあるようにアメリカ牛肉にもランクはあります。
上からプライム、チョイス、セレクトとあり、霜降り具合でランクが決まります。
プライムはアメリカンビーフの中で最もランクが高く、さしが綺麗に入っており、多くの高級店で使用されています。
チョイスはプライムに比べると品質は劣りますが、霜降り、柔らかさが適度にあり、価格がリーズナブルで市場に出回っているアメリカ牛肉のほとんどが、こちらのランクです。
バランスがとれており、とても食べやすいお肉となっています。
最後にセレクトですが、赤身の部分が多く価格もリーズナブルで、脂質が少ないランクとなっています。
ヘルシーに食べられて、お得に買えるのでダイエット中の方にもお財布にも優しいランクです。
アメリカ産の牛肉と日本産の牛肉の違い
国産牛肉とアメリカ牛肉どちらを購入すれば良いのか迷うことはありませんか?
現在、スーパーなどでよく見かけるアメリカ産牛肉ですが、国産牛肉との違いはあるのでしょうか。
アメリカ産の牛肉は餌が良い
アメリカ牛肉はなぜ赤身が多く柔らかいのでしょうか。
それは、餌の違いにあります。
まず、国産牛は穀物はもちろん、稲わらやトウモロコシ、お米など様々な餌を与えられて育っています。
黒毛和牛ですと、日本独自の餌によって、ラクトンという香り成分が多く含まれます。
一方で、アメリカ牛肉は、穀物を中心としており、エネルギーの高い餌で飼育されております。
穀物を中心とした餌が主流なので、臭みはなく、赤みが多くても柔らかいお肉に仕上がるということです。
また、アメリカ牛はグレインフェッドとフィードロッドという二つの飼育法が主流になっています。
グレインフェッドは穀物中心の餌で飼育する方法、フィードロッドは出荷される前の牛を策で囲い、穀物とは違う餌を使用して育てる方法です。
アメリカ産の牛肉は脂肪が少なくて食べやすい
国産牛は霜降りや上質な脂によって脂肪が多く入っています。
対して、アメリカ牛肉は適度な脂身はあるものの、赤身の割合が多くさっぱりとした印象です。
赤身が多いと固いお肉と良く勘違いしてしまいがちですが、アメリカ牛は赤みが多くても柔らかくジューシーにいただける事が特徴の一つと言えるでしょう。
また、ダイエットにも適した食材でもあり、アメリカ牛肉は国産和牛と比べ、カロリーが2分の1、脂質が5分の1と、ダイエット中に食べても問題ないです。
また、タンパク質や鉄分も多く含まれており、タンパク質が不足しがちなダイエット中にもってこいの食材となっております。
アメリカ産肉を使ったレシピ
赤身中心でうま味が多く含まれているアメリカ牛肉は様々な調理方法があります。
今回はその中でも最もおすすめのレシピをご紹介いたします。
【アメリカ産牛のレシピ】ステーキ
まずはシンプルでもアメリカ牛肉の良さを存分に発揮できるステーキをご紹介します。
用意するものは
- 玉ねぎすりおろし
- 塩コショウ
- 醤油、みりん、酒
とシンプルな食材で調理します。
ジップロックにステーキ用のアメリカ牛肉と玉ねぎすりおろしを入れ、一晩寝かせます。
これをする事により、ステーキ肉が玉ねぎの酵素により柔らかくなり、食べやすくなります。
次に、一晩寝かせたステーキ肉を取り出し、軽く水で洗い流し、キッチンペーパーで水気をふき取りましたら、塩コショウを振ります。
そして、フライパンで両面に焼き色ができるまで焼きます。
ステーキ肉を取り出したら、そこにすり下ろした玉ねぎ、醤油、みりん、酒を入れ、軽く熱を通したらソースが出来上がります。
こちらのソースをかけたら完成です。
【アメリカ産牛のレシピ】牛丼
牛丼はよく赤身の多いアメリカ牛肉が使用される事が多いです。
スーパーでよくお買い得品になっている薄切り肉や切り落とし肉を使用します。
用意するものはこちらです。
- たまねぎ くし形
- 醤油 大さじ5
- 酒 100㏄
- 水 450ml
- しょうが(チューブNG)
- 砂糖 大さじ2
どれも家にありすぐに出来ます。
まず、鍋に水を入れ沸かし、そこに玉ねぎ、牛肉、酒、しょうがを入れ、灰汁を取りつつ色が変わるまで弱火〜中火で煮込みます。
牛肉がお好みの固さになったら、醤油、みりん、砂糖を入れさらに弱火で煮込んだら完成です。
ごはんにも合いますし、そのままおつまみとしてもいただけますので、おすすめです。
【アメリカ産牛のレシピ】ハヤシライス
こちらも薄切りや切り落としにされている牛肉を使用しましょう。
用意するものはこちらです。
- 塩コショウ
- たまねぎ
- マッシュルーム
- 赤ワイン 440ml
- ホールトマト(裏ごししてあるもの)640ml
- バター10グラム
- 砂糖 大さじ2
- 強力粉
まず、牛肉に塩コショウを振り、強力粉をまぶします。
フライパンに油を引き、焼き色がつくまで炒め、取り出します。
こちらのフライパンに、玉ねぎとマッシュルームを入れ、炒めたら赤ワインとホールトマトを入れ、良く煮込みます。
そしたら、先ほど炒めた牛肉とバターを入れ、砂糖と塩コショウで味を整えたら完成です。
ハヤシライスのルーは簡単に作れますので、料理をあまりされない方でも簡単に作れるのでおすすめです。
【アメリカ産牛のレシピ】ローストビーフ
最後にローストビーフです。
こちらは赤身の多いアメリカ牛肉との相性もよく、さっぱりとした味わいで美味しくいただけます。
用意するものはこちらです。
- 塩コショウ
- しょうが
- 赤ワイン 30cc
- 醤油 30㏄
- みりん 10㏄
- 砂糖 少々
まず、塊の牛肉をフライパンで焼き、表面に焼き色がついたら、ジップロックに用意したものを入れ、空気を抜きます。
次に、炊飯器に熱湯と牛肉を入れ、保温で30分火を通したら完成です。
炊飯器でも簡単に作れますので、是非お試しください。
アメリカ産牛についてのまとめ
この記事ではアメリカ牛肉と国産牛肉の違いをご紹介しました。
アメリカ牛肉はどのような種類があるのか、どんな特徴の牛肉なのかを知り、アメリカ牛肉を楽しみましょう。
また、今回ご紹介したレシピ以外にもアメリカ牛肉を活用した美味しいレシピはたくさんあります。
今回のレシピを活用し、様々なレシピに挑戦してみてはいかがでしょうか。