そもそも牛肉の赤身肉って何なのか?
そもそも、牛肉の赤身肉って何なのか、その特徴などについて解説していきます。
概要
牛肉の赤身肉は、基本的に他の部位よりも脂身が少ない部位のため、低カロリー・低脂質・高タンパク質です。
また、脂肪が少なく、赤い色をした筋肉が占める割合が多いため、赤身肉と名付けられています。
脂の飽きが来なく、タンパク質を豊富に含んでいるため、スポーツ選手などにも好まれています。
赤身肉の特徴
赤身肉と一言で言っても、実際には以下のような部位が存在します。
- もも肉
- ヒレ肉
- ハラミ
- ほほ肉
- スネ肉
- 肩肉
それぞれの部位ごとの特徴は次章にてまとめていますので、ご覧ください。
外国産の牛肉は国産の赤身肉と比べても、赤身肉の割合がとても大きいです。
外国産の牛の方が、広々とした敷地内で育てられることが多く、運動量が多いため脂肪がつきづらく、筋肉量が増えるからと言われています。
また、外国では日本とは異なり、霜降り肉よりも赤身肉が多くの人から好まれることも外国産の牛は赤身肉が多く占める大きな理由の一つでしょう。
外国産牛肉の赤身肉にあたる部位は以下になります。
- サーロイン
- ヒレ
- リブロース
- モモ
国産牛肉の場合は、サーロインなどの部位には多くのサシが入りやすく、赤身肉にならないことが多いです。
ですが、外国産の場合はサシが入らず、赤身がほとんどになる場合があります。
また、一般的に国産の肉に比べて、外国産の肉は脂肪分が少ないため、ダイエット中や体重制限をしている人などは外国産の肉を選ぶと良いでしょう。
牛肉の赤身肉の部位毎にどのような特徴があるのか?
ここまで、簡単に牛肉の赤身肉についての特徴や基礎知識などをご紹介してきましたが、ここからは牛肉の赤身肉の部位ごとの特徴をご紹介していきます。
部位ならではの赤身肉の特徴
牛肉の赤身肉である部位のそれぞれの特徴を解説していきます。
もも肉
もも肉は赤身肉の定番とも言える部位の赤身肉です。
スーパーなどでも手ごろな値段で購入することができ、すき焼きやカレー、煮込み料理などによく使います。
ヒレ肉
赤身肉の中でも肉質が柔らかく、高価な部位の一つです。
肉の女王と呼ばれるほどのヒレ肉ですが、ヒレステーキや牛ヒレ、ローストビーフなどにして食べられることが多いです。
肩肉
肩肉は他の赤身肉の部位の中でも硬めの食感を持ち、旨味が豊富な部位です。
焼肉やステーキとして食べられることが多い部位になります。
ハラミ
ハラミは、お腹の内側にある横隔膜に位置する赤身肉です。
程良い噛み応えと絶妙な甘さがあり、焼肉でも人気の部位になります。
スネ
スネ肉は赤身肉の中でも、味が一番濃いと言われています。
スネ肉はホホ肉と同様に筋肉量が多いため、薄くスライスして食べられることが多いです。
食感や食べやすさ(柔らかさ・脂の量)
牛肉の赤身肉とされる代表的な部位の食感や美味しさをご紹介していきます。
肩ロース
肩ロースは肉質はやや硬めで、濃厚なコクと旨味が感じられる部位です。
ヒレ
ヒレ肉は良質な脂で、きめ細かい肉質が特徴の部位です。
また、柔らかく、旨味が強いため、肉本来の味を味わうことができます。
モモ肉
モモ肉は赤身肉の中でも、一番硬い部分になります。
筋肉がたくさんついているため、脂肪が少なく、肉の味が濃いのが特徴です。
なぜ赤身肉はヘルシーなのか?
次に、牛肉の赤身肉がなぜヘルシーと言われているのか、その理由と実際の赤身肉のカロリーなどをご紹介します。
ヘルシーな理由
赤身肉は他の部位とは脂身が少ない部位の肉で低カロリー、低脂質、高タンパク質などの特徴があります。
同じ牛肉でも、食べる部位によっては赤身肉のカロリーは半分以下、脂質の量は約5~6分の1になります。
これだけでも、赤身肉がヘルシーな理由が分かると思いますが、赤身肉はさらにタンパク質も豊富に含まれています。
タンパク質は1日の生活で傷ついた皮膚細胞を修復し、疲労回復させる効果もあると言われています。
体重を気にする人は極端な食事生活を取りがちですが、ダイエットを効果的に行うには健康な身体を守るためのタンパク質も大切になります。
カロリーや栄養
国産のバラ肉と赤身肉であるモモ肉、外国産のバラ肉とモモ肉のカロリーや脂質などを表にまとめてみましたので、ご覧ください。
100gあたり | カロリー | 脂質 |
国産バラ肉 | 517kcal | 50.0g |
国産モモ肉 | 193kcal | 10.7g |
外国産バラ肉 | 371kcal | 32.9g |
外国産モモ肉 | 132kcal | 4.3g |
このように、バラ肉よりも、赤身肉であるモモ肉はカロリーも脂質も低く、また国産よりも外国産の肉の方がカロリーも脂質も低くなっています。
牛肉の赤身肉を使った料理は何があるのか?
ここからは、牛肉の赤身肉を使った代表的な料理の種類をご紹介します。
- ハンバーグ
- 赤身ステーキ
- 牛肉赤身肉のグリル
- ローストビーフ
- 牛肉のたたき
- ビーフシチュー
- 牛カツレツ
全ての料理を紹介することは難しいですが、代表的な料理だけでもこれらの料理を作ることができます。
また、牛肉の赤身肉はステーキなどのようにそのまま食べるのも良いですが、他の食材と組み合わせることで、肉が柔らかくなったり、赤身肉本来の味を楽しめる料理もあります。
自分でアレンジした料理を作ることも、楽しいですよ!
「焼肉屋で食べたい」おすすめ赤身肉と食べ方をご紹介!
最後に、焼肉屋で食べるべきおすすめの赤身肉と、おすすめの食べ方をご紹介します。
焼肉屋で提供される代表的な赤身肉の部位
焼肉屋で提供されているお肉は、焼肉屋によっても異なりますが、どこの焼肉屋でも大体提供している赤身肉はこちらになります。
- 肩ロース
- ヒレ肉
- モモ肉
- ハラミ
希少部位を食べられる焼肉店には、「ランプ」「イチボ」「ミスジ」「カイノミ」「ヒウチ」などの種類の赤身を食べることができます。
おすすめの焼き方/食べ方
赤身肉を美味しく食べる食べ方をご紹介していきます。
ステーキ
赤身肉本来の美味しさを味わいたいなら、そのままステーキにして食べましょう。
調理する前に、しっかり肉を常温に戻してから一気に強火で焼き上げましょう。
また、肉を焼く直前にお肉全体に岩塩を振っておくことで、肉汁を閉じ込める効果もあります。
薬味を使う
薬味は消化酵素の働きを助ける効果があると言われています。
薬味は基本的に自分の好きなもので問題ありませんが、ステーキにわさびを付けたり、ショウガと一緒に食べたり、大根おろしでサッパリ食べるのもおすすめです。
肉汁がでてきたら焼きをやめる
赤身肉は火を入れすぎてしまうと、見た目が美味しそうに見えない、硬くなるなどのことが起きてしまいます。
そのため、赤身肉を焼く際は、全体的に火を通した後、肉から肉汁が出始めたタイミングで焼きをやめましょう!
赤身肉は基本的にシンプルに食べることが多いため、焼き方には注意しましょう。
上記で紹介した食べ方以外にも「たまねぎ」「米」「魚」などと一緒に食べることもおすすめです。
赤身肉についてのまとめ
ここまで赤身肉の特徴や、赤身肉の美味しい食べ方などを中心にお伝えしてきました。
- 牛肉の赤身肉は脂身が少ない部位のため、低カロリー・低脂質・高タンパク質
- 赤身肉には「もも肉」「ヒレ肉」「ハラミ」「ほほ肉」「スネ肉」「肩肉」などの種類がある
- 牛肉でも食べる部位によっては赤身肉のカロリーは半分以下、脂質の量は約5~6分の1
- 外国産の牛肉は国産の赤身肉と比べても、赤身肉の割合がとても大きく、ヘルシー
- 赤身肉を食べる際は「薬味」を使うと良い
- 赤身肉を食べる際は焼き加減に注意する
これらの情報が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。