焼肉のシマチョウとはどこの部位のこと?おいしい食べ方もご紹介

牛や豚のさまざまな部位を一度に楽しめるのが焼肉における醍醐味のひとつ。

皆さんは普段、どの部位をよく食べるでしょうか?

今回は、ホルモンのひとつとして知られているシマチョウについて詳しくご紹介します。

 

焼肉のシマチョウとは?

「焼肉屋などでシマチョウを注文するけど、一体どこを食べているのか分からない」と感じている方も多いかもしれません。

まずは、焼肉などで食べられるシマチョウとは一体何なのかについて説明させて頂きます。

シマチョウはどこの部位のこと?

シマチョウは、牛の大腸を指します。

テッチャンと呼ばれることも多く、人によってはテッチャンの呼び方が馴染み深いと感じているのではないでしょうか?

焼肉だけでなく、ホルモン焼きやホルモン鍋などの料理にも使われている食材です。

脂が縞状になっているのが特徴に挙げられます。

シマチョウの気になる味

焼肉屋などでメニューを選ぶ際、気になる部位が美味しいかどうかが決め手のひとつです。

メニューを見ていて、気になるメニューがあるけど、美味しいかどうか分からず、頼まずに店を後にする方も多いのではないでしょうか?

シマチョウは、適度な量の脂が付いており、旨味が詰まっているのが特徴的。

弾力があるので、噛み応え抜群です。

噛めば噛む程、旨味を感じることができます。

牛には3つの腸が存在する

牛はシマチョウを含め、計3つの腸を持っていることで知られています。

  • マルチョウ
  • シマチョウ
  • テッポウ

見た目はもちろん、味や食感、カロリーなどが異なります。

焼肉などの料理を楽しむ際、それぞれの違いを比べてみましょう。

1頭から中々取れない希少部位

シマチョウをはじめ、各部位によって取れる量に差があります。

部位によっては、極端に少ない可能性も十分考えられます。

シマチョウは、牛1頭から約1~1.5kgしか取ることができません。

それに対し、マルチョウは牛1頭から約10kgの量を取れることを踏まえると、少ないと感じる方も多いのではないでしょうか?

シマチョウの摂取カロリー

シマチョウの摂取カロリーは、100g当たり162kcal。

カルビやロースなどに比べ、摂取カロリーが低いです。

ホルモンは全般的に摂取カロリーが低いので、「焼肉が食べたいけど、カロリーが心配」と感じている方は、シマチョウなどのホルモンを一度チェックすることをおすすめします。

シマチョウがおいしいかどうかが店選びのポイント

シマチョウは臭みがあり、下処理が必要です。

おいしい焼肉が楽しめるかどうかの判断基準のひとつにシマチョウがおいしいかどうかが挙げられます。

汚れを十分落としている場合、シマチョウをおいしく頂けます。

下処理の方法

シマチョウを食べる際、下処理の方法について押さえておきたいところです。

下処理の方法として、主に以下のものが挙げられます。

  • 塩で揉み込む
  • 小麦粉で揉み込む
  • 下茹で

人によって、下処理の方法が異なります。

家庭でもシマチョウが食べたい方のために下処理の方法について説明させて頂きますので、気になる方は参考にしてください。

塩で揉み込む

塩でシマチョウを揉み込んだ後、流水で洗い流すだけ。

臭いや汚れだけでなく、ぬめりを取ることができるのがポイントです。

ぬめりにより、食感が変わってくるので、シマチョウを食べる際は注意しましょう。

小麦粉で揉み込む

小麦粉でシマチョウを揉み込み、流水で洗い流せば、臭いやぬめりを落とすことができます。

シマチョウの臭みが小麦粉に移ります。

小麦粉を使う量は、シマチョウ1kgに対し、小麦粉1カップです。

下茹で

シマチョウを下茹ですることにより、臭みだけでなく、余分な脂を落とすことができます。

柔らかくなるのも下茹でするメリットです。

まずは大きめの鍋に水を入れ、沸騰させましょう。

鍋にシマチョウを入れたら、約3~5分かけて下茹でしてください。

その後、シマチョウをザルに移したら、流水で洗い流すだけです。

ショウガやにんにくを入れて茹でるのも臭みを取る際のポイント。

 

シマチョウのおいしい食べ方

シマチョウの旨味や歯ごたえなどを楽しむためにも、食べ方について押さえておきたいところ。

普段からホルモンを食べる機会が少なく、どのように食べたら良いか分からないと疑問に感じている方も多いのではないでしょうか?

ここでは、シマチョウのおいしい食べ方について解説させて頂きます。

甘口タレ・塩ダレ

焼肉の場合、甘口タレや塩ダレに漬けて頂く場合が多いです。

タレと脂が合わさった濃厚な風味を楽しみましょう。

店や各家庭によって、味付けが異なります。

甘口タレや塩ダレが染み込ませるためには、十分な時間が必要です。

炒め物

野菜と一緒にシマチョウを炒めるのも食べ方のひとつに挙げられます。

お酒のつまみが欲しいと感じた際、シマチョウの炒め物はいかがでしょうか?

シマチョウだけでなく、野菜の食感も楽しめるのが魅力的です。

ホルモン鍋

ホルモン鍋にすれば、多くの野菜と一緒に頂けます。

シマチョウや野菜を食べた後、〆にちゃんぽん麺や雑炊などでダシの旨味を楽しめるのもホルモン鍋の魅力です。

さまざまな具材を入れて、自分だけのホルモン鍋を作ることができるので、シマチョウなどのホルモンが好きな方は一度作ってみることをおすすめします。

もつ煮込み

もつ煮込みもシマチョウのおいしい食べ方のひとつです。

野菜やこんにゃくと一緒に煮込むことにより、シマチョウの柔らかい食感と濃厚な風味が楽しめます。

ショウガを入れるのがシマチョウの臭みを取るコツ。

臭みが取れるかどうかが美味しく食べられるかどうかの決め手です。

下処理を丁寧に行い、シマチョウの臭みを取りましょう。

シマチョウを柔らかく仕上げたい場合、圧力鍋を使うことをおすすめします。

ホルモン焼きうどん

ホルモン焼きうどんは、岡山県美作地方中東部や兵庫県佐用郡佐用町で親しまれている麺料理。

シマチョウとタレによるコクが食欲をそそらせます。

玉ねぎやにんじん、キャベツなどの野菜を加えることにより、食感を楽しめるのもポイントです。

店や各家庭によってバラエティに富んでいるので、自分好みのホルモン焼きうどんを見つけてはいかがでしょうか?

シマチョウの焼き方

シマチョウをおいしく食べる上で重要になってくるもののひとつに焼き方が挙げられます。

おいしいシマチョウを手に入れ、上手く下処理をしたとしても、焼き方ひとつで味わいが変わってきます。

ここでは、焼き方について説明させて頂きます。

焼く手順

まず、表面を強火できつね色になるまで焼きましょう。

その後、裏面にひっくり返し、脂が透明になるまで焼いたら食べ頃です。

焼き具合は以下の通り。

表面:裏面=7:3

焼く時の注意点

脂の持つ甘味を楽しむためにも、何度もひっくり返すのは避けてください。

また、裏面から先に焼くのも避けておきたいところ。

脂が流れ出し、焦げ付きやすくなってしまうからです。

その他にも、脂が多いと火が上がりやすいので、焼肉を楽しむ際はシマチョウの状態をこまめにチェックしましょう。

 

シマチョウを使ったレシピ

シマチョウを使って何かおいしい料理を作りたいと感じている方も多いのではないでしょうか?

食べ方は多岐に渡り、さまざまな方法で味わうのもシマチョウの楽しみ方のひとつ。

最後に、シマチョウを使ったレシピをいくつかご紹介します。

シマチョウなどのホルモンが好きな方は是非参考にしてください。

シマチョウとニラの塩ダレ炒め

炒め物は、シマチョウをおいしく食べる方法のひとつ。

まずは、シマチョウとニラの塩ダレ炒めの材料と作り方について説明させて頂きます。

材料

  • シマチョウ:200g
  • ニラ:1/2束
  • もやし:1袋
  • 糸唐辛子:適量
  • ごま油:小さじ1杯
  • 酒:大さじ1杯
  • 鶏がらスープの素:小さじ1/3杯
  • 塩:小さじ1/3杯
  • 砂糖:小さじ1/2杯
  • おろしにんにく:小さじ1/2杯
  • 黒こしょう:少々
  • 薄切りしょうが:2枚

作り方

  1. ニラを4cm幅に切りましょう。
  2. 鍋に湯を沸かしたら、シマチョウ・薄切りしょうがを中火で約10分かけて煮込みます。
  3. アクが出たら、シマチョウの水気を切り、水洗いしてください。
  4. 水洗いしたシマチョウ・酒・鶏がらスープの素・塩・砂糖・おろしにんにく・黒こしょうをボウルに入れたら、混ぜ合わせ、約10分放置しましょう。
  5. フライパンにごま油を入れて熱したら、汁気を切ったシマチョウを中火で1~2分炒めます。
  6. ニラともやしを加え、全体を炒めた後、シマチョウを漬けたタレを加えて味を馴染ませてください。
  7. 器に盛り付けた後、糸唐辛子を乗せれば出来上がりです。

シマチョウの煮込み

シマチョウの煮込みの材料と作り方をご紹介します。

気になる方はチェックしてください。

材料

  • シマチョウ:150g
  • 玉ねぎ:1玉
  • にんにく:5片
  • 赤唐辛子:1本
  • カットネギ:1掴み
  • 水:100ml
  • 酒:大さじ3杯
  • 醤油:大さじ3杯
  • みりん:大さじ3杯
  • 砂糖:大さじ2杯
  • 塩:少々
  • しょうが:適量

作り方

  1. しょうがをすり下ろします。
  2. 鍋で沸騰させた湯にシマチョウとすり下ろしたしょうがを入れ、下茹でしてください。
  3. 茹で上がったら、ザルに上げ、水気を切りましょう。
  4. 玉ねぎをくし形に切ります。
  5. にんにく・赤唐辛子・水・酒・醤油・みりん・砂糖・塩を鍋に入れたら、一煮立ちさせます。
  6. 火を止め、シマチョウと玉ねぎを加え、味が染み込むまで煮込みます。
  7. 味が染み込んだら、皿に盛り付け、カットネギをかければ出来上がりです。

ホルモン鍋

家族や友人と鍋を楽しみたい方も多いのではないでしょうか?

ホルモン鍋の材料と作り方について説明させて頂きますので、鍋が好きな方はチェックしてください。

材料

  • シマチョウ:500g
  • ニラ:1束
  • もやし:1袋
  • キャベツ:6枚
  • 豆腐:1丁
  • にんにく:4片
  • 輪切り唐辛子:2つまみ
  • 水:250ml
  • 酒:200ml
  • 醤油:200ml
  • ごま油:大さじ1杯

作り方

  1. まずは沸騰した湯でシマチョウを下茹でし、水洗いしましょう。
  2. ニラとキャベツを切ります。
  3. 豆腐を6つに切ってください。
  4. にんにくを3片をみじん切りにし、1片をスライスします。
  5. 鍋にみじん切りにしたにんにく・輪切り唐辛子・ごま油を入れ、香りが出るまで弱火で加熱してください。
  6. 水・酒・醤油を加え、酒の香りが無くなるまで沸騰させましょう。
  7. シマチョウ・もやし・キャベツ・豆腐を加えたら、蓋をしめ、約5分加熱させます。
  8. 時間が経ったら、ニラ・スライスしたにんにく・輪切り唐辛子の順に乗せ、3分加熱すれば出来上がりです。

一通りの具材を食べた後、ちゃんぽん麺やラーメン、雑炊を〆に味わってください。

まとめ

シマチョウは焼肉だけでなく、炒め物やホルモン鍋など、さまざまな料理に使われている具材です。

脂の甘味や噛んだ時の旨味、歯ごたえなどが特徴に挙げられます。

下処理を丁寧に行っているかどうかにより、味や食感が変わってくるため、家庭でシマチョウを使う場合は注意しましょう。

店で焼肉などを楽しむ際、シマチョウの下処理が適切かどうか一度チェックし、再び通うかどうか判断してください。