牛肉のハツってどこの部位?おいしい焼き方・おすすめの食べ方をご紹介

牛肉のハツとはどこの部位か知っていますか?

柔らかくて美味しくて焼肉でも人気のハツ。

そんなハツについて、部位や味わいや美味しい焼き方・おすすめの食べ方を紹介します。

牛肉のハツについて

柔らかく食べやすくて人気のハツ。

  • ハツとは何か
  • ハツのカロリーはどのくらいか
  • ハツの持つ栄養素

について解説します。

 

ハツとは

ハツは牛の心臓に当たります。

そのため、ホルモンの一種です。

しかしホルモンというよりは赤身のような味わいをしています。

英語で心臓は「Hearts(ハート・ハーツ)」なのでハツと呼ばれています。

その他にもココロ、ヘルツ、ハート、やさき、やり先などと呼ばれることもあります。

脂付きのハツはアブラとハツ(心臓)をあわせてアブシンと呼ばれることもあります。

心臓は常に動いている部位であり、脂肪は少なくあっさりとした味わいをしています。

柔らかく歯切れも良いため、食感もサクッとしています。

牛1頭から2キロほどしかとれない希少部位です。

脂肪も少なく臭みもなく食感が柔らかいため、老若男女問わず人気があります。

新鮮なハツは、生でも楽しむことができます。

ハツの栄養素

ハツはカロリーの低さからヘルシー志向の人からも人気があります。

100グラム当たりのカロリーはたったの142kcal。

焼肉で人気のカルビが517kcal、タンが356kcal、ハラミが301kcalという点からも、ハツがいかに低カロリーかわかります。

た100グラム当たりの栄養素としてタンパク質16.5グラム、脂質7.6グラム、炭水化物0.1グラムです。

タンパク質が一番多く、脂質や炭水化物である糖質が低いので、まさにヘルシーな部位と言えます。

そのためダイエット中の女性にもおすすめの部位です。

ハツの栄養素

ハツにはミネラルやビタミンB1、ビタミンB12が豊富に含まれています。

ビタミン類は疲労回復効果があると言われています。

またミネラルには貧血予防効果があると言われています。

そのため、ハツを食べることで元気になったり、生き生きと生活する手助けをしてくれるかもしれません。

 

牛肉のハツ、おいしい焼き方

牛肉のハツは、どのように焼くと美味しいのでしょうか。

焼肉での焼き方や、家庭でフライパンで焼くときのおすすめのおいしい焼き方を紹介します。

焼肉でハツを美味しく焼く方法

ハツはあまり焼き過ぎないようにするのがポイントです。

焼きすぎるとお肉がパサつき、ハツ特有の歯切れの良さが失われてしまいます。

断面にはハツのピンク色が残っているくらいが目安となります。

表面に軽く焼き色がつき、中側はピンク色の状態が美味しく焼けた状態です。

脂付きのアブシンの場合は、脂の方から焼きます。

脂以外の部分はあとから焼きます。

多少生でも美味しく食べられます。

ハツはあっさりと淡白な味わいをしているため、塩でシンプルに食べるのが一番おいしい食べ方です。

また、すりおろしたニンニクを入れたニンニク醤油のたれやネギ塩ダレ、ごま油と塩を付けても美味しく食べられます。

家庭でフライパンを使ってハツを美味しく焼く方法

家庭でもハツは美味しく焼けます。

まず、ハツに塩こしょうをし、ごま油につけておきます。

フライパンを火にかけて温めます。

フライパンが温まったらハツを両面焼くだけ。

とてもシンプルですがとても美味しく仕上がるのでぜひやってみてください。

牛肉のハツのおいしい食べ方

焼肉やバーベキューでシンプルに食べると美味しいハツですが、実は焼肉以外にもさまざまな料理に合います。

クセや臭みのない味わいなので、煮物や炒め物などとも相性が良いです。

味付けはシンプルな塩や塩こしょうだけはもちろん、醤油、タレ、バター、コチュジャンなどどの調味料とも相性がいいので、和食から韓国料理、ヨーロッパ風の料理などさまざまな料理として使えます。

ハツの下処理の方法

ハツは、下処理をすることでより美味しく食べることができます。

市販のハツで多きめの塊になっている場合は、食べやすい大きさに切りましょう。

まずボウルに塩水をいれます。

その中にハツを入れ、ハツの周りについた薄皮や脂をきれいに取り除きます。

次に、冷水にいれ、水できれいに洗い流します。

キッチンペーパーなどで水分をふき取ったら下処理の完成です。

基本的にクセや臭みはないですが、下処理をすることでより美味しく食べられるのでぜひやってみてください。

また、下処理がすでにされているハツが売っていることもあるので、その際は特に下処理の必要はありません。

牛ハツのステーキ

焼肉やバーベキューで焼くだけで美味しいハツなので、シンプルにステーキにして食べてもとてもおいしいです。

ハツはブロック肉のまま使います。

ハツを鍋に入れ、たっぷりの水を注ぎ30分〜1時間ほど茹でます。

鶏がらスープの素、醤油、酒、みりん、塩こしょう、ごま油を加え煮込みます。

煮汁が半分くらいになったら落し蓋をしてさらに煮込みます。

ハツを好きな厚さに切ったら完成です。

付け合わせはジャガイモやブロッコリーなどお好きな野菜を蒸したものがおすすめ。

また、玉ねぎや大根、人参を調味料を入れるときに一緒に煮こみ付け合わせ野菜としても美味しいです。

ハツの歯切れの良い食感が楽しめる贅沢なステーキ、特別な日にぜひ食べてみてください。

牛ハツと野菜の炒め物

ハツは細く切り、醤油、酒、塩こしょう、ごま油などで下味をつけておきます。

ネギや人参、セロリなどお好みの野菜も細切りにしておきます。

フライパンを火にかけ温め、下味をつけたハツを焼きます。

焼き色がついたら一度取り出しておきます。

フライパンに油、ニンニク、生姜を炒めニンニクと生姜の香りを出しておきます。

香りが出てきたらお好みの野菜を入れ強火でサッと炒めます。

セロリはサッと炒めることで、食感を残すことができます。

フライパンに取り出しておいた牛ハツを戻し入れます。

塩こしょうで味付けをしたら完成です。

牛ハツのチンジャオロース

牛ハツを使ったリッチなチンジャオロースもおすすめです。

牛ハツはクセがなくやわらかいので、チンジャオロースにも合います。

牛ハツ、ピーマン、たけのこは細切りにしておきます。

ハツには醤油、酒などで下味をつけておきます。

フライパンに油をひき、牛ハツを炒めます。

焼き色がついたらハツを一旦取り出しておきます。

ピーマン、タケノコも炒め、取り出しておいたハツを加えてさらに炒めます。

塩こしょう、オイスターソース、鶏がらスープの素を加えて味をととのえたら完成です。

濃いめの味付けで、ご飯が進むこと間違いなしです。

 

牛ハツのハーブ焼き

ハツは淡白な味わいで臭みもないため、ハーブとの相性が抜群です。

バジル・ローズマリーはフレッシュなものが手に入ればにんにくと共に細かく刻んでおきます。

乾燥したものだと手軽に使えておすすめです。

ハーブ、ニンニク、ハツ、塩こしょう、オリーブオイルを混ぜ合わせ、そのまま下味をつけこみます。

熱したフライパンで、漬け込んだハツを焼いたら完成です。

その他にもお好きなハーブで焼くと、毎回違った風味が楽しめます。

ハーブだけではなくスパイスを使っても美味しいので、色々試してお好みの味を見つけてください。

ハツとエリンギのバター醬油焼き

ハツは、ごま油やオリーブオイルだけではなく、バターとの相性も抜群です。

フライパンに、バターを入れ熱します。

エリンギは縦に手でさくか、輪切りにしておきます。

輪切りにすると、ホタテのような食感を味わうことができます。

バターが溶けたら、ハツ、エリンギを加え、火が通るまで炒めます。

塩こしょうで味付けしたら完成です。

ホタテを入れてもホタテのうまみも加わりおいしくなります。

仕上げにあればパセリをふれば、ワインにあうおつまみの完成です。

ハツニラ炒め

レバニラ炒めは有名ですが、実はクセのないハツで作っても美味しいです。

ハツはごま油、塩こしょうに浸けておきます。

ニラは3~4センチの大きさに切っておきます。

フライパンを熱し、ハツとニラを炒めます。

醤油、酒を加え味を調えたら完成です。

炒めるだけで簡単に、中華風のおかずが1品完成です。

ニラだけではなく、ニンニクの芽など香りの強い野菜も合います。

ハツのもつ煮

ハツもホルモンの一種なので、ハツ煮として食べてみるのもおすすめです。

柔らかく煮込んだハツは、ご飯にも合います。

ハツは下処理したあと、好きな大きさに切っておきます。

にんにく、生姜はすりおろし、長ネギも3~4センチの長さに切っておきます。

大根・人参・ごぼう・こんにゃくなどの好きな野菜も切っておきます。

フライパンに油を熱し、ハツを炒めます。

にんにく、生姜、長ネギを加え香りが出るまで炒めます。

香りが出たら、お好みの全ての野菜を入れ、材料がかぶるくらいの水をいれます。

みりんを加え、煮込みます。

あくが浮いてきたらその都度とります。

水がなくなりそうだったら足しましょう。

あくが出なくなったら醤油・酒を入れて30分~1時間ほど煮込みます。

煮汁が半分から3分の1程度にに詰まったら完成です。

煮物は冷める段階で味が染みるので、ぜひ一度冷ましてから再び温めて食べてみてください。

仕上げに七味唐辛子をお好みでかけたら完成です。

まとめ

ハツは牛の心臓に当たる部分で、ホルモンの一種です。

脂は少なく、あっさりと淡白な味わいをしています。

歯切れの良い食感が特徴で、焼肉で食べる際はレア~ミディアムレアで食べるのがおススメです。

焼肉やバーベキューだけではなく、炒め物や煮込み料理にしても美味しく食べられます。

ぜひさまざまな料理を作ってみて、ハツの美味しさを再発見してみてください。