焼肉といえば、お肉の部位や種類によって異なる味わいが楽しめますが、実は心臓(ハツ)も焼肉で食べられる部位の一つです。牛の心臓(ハツ)はハツとよばれ、一頭の牛から1~2kg程取れます。本記事では、焼肉で心臓(ハツ)を食べる文化や、焼肉で心臓(ハツ)を美味しく食べるための下処理や調理方法、購入する際の注意点について解説します。
焼肉で心臓(ハツ)を食べる文化について
その栄養価の高さから牛の心臓(ハツ)を食べる文化は、日本や韓国、中国などアジアの多くの国々で見られます。近年でも健康志向の高い人にとっても人気の食材となっています。
名称の由来
「ハツ」という名前は心臓という意味の「hearts (ハーツ)」に由来します。その他にも「ココロ」、「ヘルツ」、「ハート」など多くの呼び方があります。また表面に脂がついたままのものは「アブシン」と呼ばれます。
焼肉で食べる心臓(ハツ)の栄養価について
焼肉で食べる心臓(ハツ)には、たんぱく質や鉄分、ビタミンB群などが含まれており、健康的な食生活に欠かせない栄養素が豊富に含まれています。また、心臓(ハツ)は他の部位よりもコラーゲンの含有量が高く、美肌効果が期待できるとされています。
牛ハツの具体的な栄養素については以下の通りです。
栄養素 | 含有量 |
エネルギー | 142 kcal |
たんぱく質 | 16.5 g |
脂質 | 7.6 g |
炭水化物 | 0 .1g |
ナトリウム | 70 mg |
カリウム | 260 mg |
リン | 170 mg |
カルシウム | 5 mg |
飽和脂肪酸 | 3.11 g |
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心臓(ハツ)の焼肉での食べ方
塊肉の下処理の方法
- 水洗いをする
心臓(ハツ)には余分な脂肪や筋、血管が付着している場合があります。まずは、水でよく洗って汚れを落としましょう。血管の中に血液が残っていることもあるので、流水を使いながら指で押してしっかり洗いましょう。洗った後は、キッチンペーパーで水気を取り除きます。
- 薄皮や筋を取り除く
心臓(ハツ)には筋が多く含まれているため、食べやすくするためには筋を取り除くことが必要です。心臓(ハツ)の筋を取り除く方法は、筋に包丁を入れて、手で引き抜くか、ハサミで切り取る方法があります。皮は包丁を使い、こそぎ取るか、魚の皮を引く用にして取り除きましょう。
- 一口サイズに切る
塊肉を焼肉で食べる場合は、一口サイズに切って食べやすくすると良いでしょう。また、心臓(ハツ)は火が通りやすい部位であるため、大きなサイズのまま焼くと、内側に火が通る前に表面が焦げることがあるため、適度な大きさ・厚さに切ることが重要です。
調理方法
心臓(ハツ)は焼き過ぎると硬くなってしまい、特徴の歯切れの良さがなくなってしまいます。焼き時間には注意し、表面を軽く焼き、内部をミディアムレアかレア程度にに仕上げるのがおすすめです。また「アブシン」の場合は火の通りに時間がかかるため、注意しましょう。
牛の心臓(ハツ)の味
牛ハツは繊維が細く、食感はサクサクとしています。淡白でマイルドな味わいが特徴ですが、「アブシン」の場合はコクがある味わいになります。柔らかい歯ごたえとあっさりした歯切れの良さが特徴です。
おすすめの付け合わせ
焼肉で心臓(ハツ)を食べる際には、野菜などの付け合わせも大切です。心臓(ハツ)はコラーゲンの含有量が多いため、ビタミンCが豊富な付け合わせ、吸収率が高まるとされています。以下は具体的なおすすめの付け合わせです。
レモン入り焼肉のタレ
材料:
- レモン …… 1個
- しょうゆ …… 大さじ4
- みりん …… 大さじ2
- 酢 …… 大さじ2
- みじん切りにしたにんにく …… 小さじ1
- みじん切りにしたしょうが …… 小さじ1
- 砂糖 …… 大さじ1
- ごま油 …… 大さじ1
作り方:
- レモンを絞って、汁を取る
- しょうゆ、みりん、酢、にんにく、しょうが、砂糖、ごま油、レモン汁をボウルに入れてよく混ぜる
トマト入り焼肉のタレのレシピ
材料:
- トマト …… 1個
- しょうゆ …… 大さじ4
- みりん …… 大さじ2
- 酢 …… 大さじ2
- みじん切りにしたにんにく …… 小さじ1
- みじん切りにしたしょうが …… 小さじ1
- 砂糖 …… 大さじ1
- ごま油 …… 大さじ1
作り方:
- トマトを皮をむき、種を除いてみじん切りにする
- しょうゆ、みりん、酢、にんにく、しょうが、砂糖、ごま油、トマトをボウルに入れてよく混ぜる
トマトを加えることで、タレがよりトロッとした質感になり、風味がアップします。焼肉に合わせて、ぜひお試しください。
ネギ塩ダレ
材料:
- ごま油 大さじ1
- レモン汁 小さじ1
- 塩 2つまみ
- 青ネギ(20g)
作り方:
- ねぎ塩だれとしてボールに全ての材料を混ぜる
- 焼いた心臓(ハツ)にかける
牛ハツは柔らかい食感が魅力ですが、青ネギを使用することで食感にアクセントが生まれ、飽きずに楽しむことができます。
心臓(ハツ)の焼肉以外の食べ方
ハツ刺し
ハツ刺しとは、牛の心臓(ハツ)を薄くスライスした刺身のことです。牛の心臓(ハツ)は、柔らかくて旨みがあり、さっぱりとした味わいが特徴的です。そのため、刺身として食べることもできます。
しかし生肉にはリスクも伴い、鮮度や下処理、体調管理には十分に気を付ける必要があります。必ず販売店に確認し、保存方法に気を付け、自己責任で行いましょう。
心臓(ハツ)刺しは、レモンやしょうゆ、わさびなどで味付けするのが一般的ですが、個性的な味付けや食べ方もあります。例えば、ネギやニンニクを添えたり、ポン酢やごま油、胡椒などを加えたりすることで、独特な風味や味わいを楽しむことができます。
衛生面には十分に注意する必要があるため、購入する店舗によく確認し、必ず冷蔵庫で保管し、消費期限を過ぎたものは食べないようにしましょう。
焼肉用の心臓(ハツ)を購入する方法
購入の仕方
焼肉用の心臓(ハツ)を購入する場合には、スーパーや精肉店に直接足を運んで購入する方法や、ネットショップを利用して購入する方法があります。ネットショップを利用する場合には、新鮮なものを選ぶためにも、信頼できるショップを選ぶことが重要です。(特にふるさと納税の特典を狙った業者が増えているようなので、実在する精肉店のオンラインショップが安心して購入できると思います)。
本サイトが運営する「ヤキタベセレクト」は「プロが選ぶ高品質・高鮮度の焼肉をご自宅へ」というコンセプトの元、様々な部位を取り扱っており、冷凍せずに冷蔵状態で1次卸業者から直接お届けしております。
注意点
焼肉用の心臓(ハツ)を購入する際には、新鮮なものを選ぶことが大切です。また、心臓(ハツ)は脂肪や靭帯が多いため、下処理が十分に行われているものを選ぶことが望ましいです。
価格帯の傾向
焼肉用の心臓(ハツ)の価格帯は、スーパーや精肉店によって異なりますが、一般的には100gあたり200円~300円程度となっています。
心臓(ハツ)の焼肉についてまとめ
焼肉で心臓(ハツ)を食べる文化や、焼肉で心臓(ハツ)を美味しく食べるための下処理や調理方法、購入する際の注意点などについて解説してきました。焼肉で心臓(ハツ)を食べることで、多くの栄養素を摂取でき、健康的な食生活を送ることができます。下処理や調理方法に注意しましょう。また、焼肉用の心臓(ハツ)を購入する場合には、信頼できるショップを選び、新鮮なものを選ぶことが大切です。是非、焼肉で牛の心臓(ハツ)を食べる機会があれば、お試しください。