焼肉で人気のイチボはどこの部位?美味しい食べ方・おすすめレシピをご紹介

本記事は次のような悩みを抱える方向けの内容です。

  • イチボってどの部位?
  • イチボの美味しい焼き方が知りたい!
  • イチボを使ったレシピが知りたい!

イチボは、牛のお尻まわりの肉で、1頭からわずか2~4キログラム程度しかとれない希少部位です。

クセのないサシと上質な甘みや旨味を堪能できる点がイチボの魅力。

イチボの部位や美味しい焼き方、調理方法を紹介します。

 焼肉で人気のイチボについて

部位牛のお尻まわり
特徴1.上質な甘みと旨味

2.ほどよく柔らかい

3.クセのないサシ(脂)

食感・口あたり口の中でとろける・なめらか
サシ(脂)の量ほどよい
カロリー(100グラムあたり)234キロカロリー
スーパーでの相場(100グラムあたり)450円

焼肉の定番と聞くと「ロース」や「カルビ」を想像する方が多いでしょう。

対して、イチボやミスジといった希少部位は絶品ながら認知度が低く「どの部位か知らない」「食べ方がわからない」との声が目立ちます。

焼肉屋へ足を運べば希少部位を堪能できますが、食べた経験がないと味や食感がわからず注文しづらいものです。

本項目では、焼肉を愛するあなたへ向けてイチボの部位や特徴、美味しいイチボの見分け方を紹介します。

イチボは牛のお尻の部位の肉

イチボは牛のお尻まわりの肉です。

イチボの名称は、牛のお尻の骨がH状である(エイチボーン)点に由来していると考えられています。

イチボの周辺には脂と旨味を楽しめる「サーロイン」や、あっさりした食感が人気の「ランプ」があり、いずれもイチボと並ぶ希少部位、高級部位として知られています。

イチボの3つの特徴

【イチボはこんな肉】

  • 上質な甘みと旨味がある
  • ほどよく柔らかい
  • クセのないサシ(脂)

イチボは、適度な脂と上質な甘み・香り・旨味を特徴とする肉です。

鮮やかでふっくらとした赤身と、ほどよい霜降りを堪能できます。

カルビやサーロインと比較すると肉質は「やや硬め」ですが、噛むほどに肉の旨味を感じられる点もイチボの魅力です。

イチボは、希少部位を満喫したい方はもちろん、口の中でとろける旨味たっぷりの肉を食べたいけど脂が多い部位は避けたい方にもおすすめです。

イチボはワインや日本酒、ビールにもよくあうので、日頃の疲れを癒す目的で堪能するのもよいです。

イチボのカロリー

イチボは100グラムあたり234キロカロリーで、適度な脂と旨味を楽しめる牛肉の中では比較的低カロリーです。

そのため、イチボは美味しい肉を食べたいけどカロリーやコレステロールが気になる方からも評価を得ています。

イチボは血液や筋肉の構成に関係するタンパク質はもちろん、亜鉛やビタミンB6など記憶力の維持や活力の向上につながる栄養素も豊富なので、上手に摂取して健康に役立てましょう。

美味しいイチボの見分け方

【美味しいイチボを見分けるポイントはコレ!】

  • サシが細かく入っているイチボ
  • ドリップ(牛の血液)がでていないイチボ
  • 鮮やかな赤色をしたイチボ

スーパーマーケットや肉屋で美味しいイチボを見分けるには「サシの程度」「ドリップの有無」「肉の色」の3つをチェックします。

上質なイチボは鮮やかな赤色をしており、赤身の間にキメ細かなサシが入っています。

サシの程度は肉の柔らかさ(食感)を左右するため、必ず確認しましょう。

また、トレイに牛の血液(ドリップ)が付着していない商品を選ぶのも美味しいイチボを選ぶコツです。

ドリップは肉の細胞が傷ついて染みでた肉の旨味成分なので、鮮度に関係します。

スーパーマーケットの肉コーナーを観察すると、トレイにドリップがでている商品が並んでいる場合があるため、注意しましょう。

 イチボのおいしい焼き方(ミディアム)

 

  1. 片面を40秒程度焼く
  2. ひっくり返し、もう片面を20秒程度焼く。
  3. 別皿などに移し、1分程度休ませる。

ポイント

  1. しっかりと肉を休ませることで、肉が柔らかくなる。
  2. 肉を休めることで、余熱が美味しさを引き出す。

※監修:ミシュランシェフ 水口一義 氏

 

解説動画

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イチボを使った絶品肉レシピ

牛のお尻部分の希少部位「イチボ」を活用した絶品肉レシピを4つ紹介します。

スーパーマーケットや肉屋で上質なイチボを探すのも楽しいですが、自宅に居ながら好きなタイミングで商品を受け取れるネット通販を利用して新鮮で美味しいイチボを取り寄せる方法もあります。

【イチボのレシピはこんな時におすすめ!】

  • 頑張った自分へのご褒美として
  • 家族や友人のお祝いごとに
  • 手の込んだ肉料理をつくりたい時に
  • 肉の脂が苦手な方に

絶品レシピを活用して、イチボの旨味と甘みを存分にお楽しみください。

イチボの絶品レシピ1.イチボのローストビーフ

 

【所要時間/費用】

60分/600円

【材料:2人前】

  • ステーキ用イチボ:100グラム
  • ガーリックミックスソルト:適量
  • オリーブオイル:小さじ1
  • ニンニクスライス10グラム
  • ブランデーまたはお酒:大さじ1
  • みりん:小さじ半
  • 醤油:小さじ半
  • ハチミツまたは砂糖:小さじ4分の1

【調理方法】

  1. イチボにミックスソルトを振り、10分冷蔵庫に置く
  2. 10分経過後、キッチンペーパーで余分な水分をとる
  3. フライパンにオリーブオイルとスライスしたニンニクをいれ、弱火で点火する
  4. ニンニクが半透明になったらステーキ用イチボをいれる
  5. 全体に焼き色をつける(裏面も焼く)
  6. 焼き色がついたイチボをアルミホイルで包み、10~15分置く
  7. お酒・みりん・醤油・ハチミツを「とろみ」がつくまで煮込む
  8. イチボを好みの大きさにカットし、ソースをかけて完成

イチボのステーキ肉を利用したローストビーフです。

やや手間がかかりますが、イチボの甘みと旨味を存分に堪能できる一品です。

イチボは、スタミナアップや滋養強壮、血圧やコレステロールをさげる効果が期待できるニンニクとの相性もよいので健康レシピとして定期的にとりいれたいですね。

イチボのローストビーフの消費期限は、冷蔵庫保管で2~3日ほどなので、調理後はなるべく早めにお召し上がりください。

イチボの絶品レシピ2.黒毛和牛イチボステーキ

【所要時間/費用】

15分/1,000円

【材料:2人前】

  • 黒毛和牛イチボ:300グラム
  • 塩:少々
  • ブラックペッパー:適量

【調理方法】

  • イチボを常温で30分ほど置く
  • イチボの両面に塩・ブラックペッパーを振る
  • フライパンを熱し、中火で両面に焼き色をつける
  • 焼いたイチボをアルミホイルに包み、15分置く
  • お好みで醤油やワサビをかける

黒毛和牛イチボを使用したステーキです。

塩、ブラックペッパーのみのシンプルな味付けでも、イチボの甘みと旨味が口いっぱいに広がります。

イチボ本来の味を知りたい方や時短レシピを探している方は、ぜひお試しください。

お好みでワサビ醤油やニンニクソースをかけると、より美味しく召し上がれます。

イチボの絶品レシピ3.イチボのビーフカツ

【所要時間/費用】

15分/300円

【材料:2人前】

  • 焼き肉用イチボ:5~6切れ
  • 米粉:大さじ1
  • 卵:2分の1個
  • 塩、コショウ:適量
  • パン粉:大さじ4

【調理方法】

  • ボウルに米粉、卵をいれ溶き卵をつくっておく
  • イチボ肉に塩、コショウをふり、溶き卵・パン粉につける
  • フライパンに油を入れて熱し、イチボ肉を揚げる(適度なタイミングでひっくり返す)
  • キッチンペーパーで余分な油をおとす
  • 皿に盛り付け、好みのソースをかけて完成

イチボ肉を揚げてビーフカツにすると、焼肉にするよりボリュームがでます。

焼き肉やステーキと比較するとイチボ肉の旨味や甘みを感じにくくはなりますが、イチボ肉の柔らかさや濃厚な後味を楽しめる一品です。

濃い味が好きな方は「とんかつソース」や「オイスターソース」がおすすめです。

薄味を好む方は「おろしのタレ」や塩・コショウでお召し上がりください。

イチボの絶品レシピ4.イチボ肉とクレソンの混ぜご飯

【所要時間/費用】

45分/300円

【材料:3人前】

  • ステーキ用イチボ肉:300グラム
  • クレソン:1束
  • 塩、コショウ:適量
  • 醤油:大さじ2
  • 酒:大さじ1
  • みりん:大さじ1
  • ご飯:2合

【調理方法】

  1. クレソンをみじん切りにしておく
  2. 米を炊いておく
  3. イチボ肉に塩・コショウを振る
  4. 熱したフライパンに油をひき、イチボ肉を両面焼く
  5. 焼き色がついたイチボ肉をアルミホイルで包み、15分置く(カットする)
  6. フライパンに、醤油・酒・みりんをいれて強火で煮立たせる
  7. 炊いたご飯にクレソン、イチボ肉、煮立たせたタレをいれてかき混ぜる
  8. 茶碗に盛り付けて完成

ビタミン豊富でピリッとした辛さが特徴的なクレソンとイチボ肉を使用した混ぜご飯です。

混ぜご飯にすると、白米と比較して栄養価が高くなるだけでなくボリュームもアップして満足度の高い一品になります。

イチボ肉の脂が気になる方も、混ぜご飯なら美味しく食べられるかもしれません。

また、イチボ肉の混ぜご飯は希少部位を堪能したいけど焼肉やステーキにするほどのボリュームは求めていない方にもおすすめです。

多めにつくって冷凍保存すれば、好きなタイミングで食べられるので、ぜひ調理してみてください。

まとめ

イチボの部位や特徴、おすすめの調理方法を紹介しました。

要点をまとめます。

  • イチボは牛のお尻まわりの肉で、1頭から2~4キログラムしかとれない希少部位
  • 美味しいイチボ肉の見分けるために「サシの程度」「ドリップの有無」「肉の色」の3つを確認しよう
  • イチボはステーキや焼肉だけでなく、混ぜご飯やビーフカツにするのもおすすめ

焼肉で人気が高いイチボ肉をスーパーや焼き肉屋ではなく、ネット通販で手に入れる方法もあります。

買い物の手間が省ける点やブランド和牛の種類が豊富な点、なにより新鮮なイチボ肉を好きなタイミングで食べられる点がネット通販の魅力です。

ほのかな甘みと絶妙な旨味、クセのないサシを特徴とする希少部位「イチボ」をぜひお召しあがりください。

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