「ステーキの焼き方のミディアムってどんな焼き方?」
「自宅でステーキがうまく焼けない…」
「ステーキの焼き上がりがミディアムかを知る方法ってある?」
「分厚いステーキを焼くときのコツって何?」
本記事では、上記のようなお悩みや疑問にお答えします。数あるステーキの焼き方の中でも、人気のある焼き方がミディアムです。ミディアムは火が入り切っておらず、お肉の柔らかさや風味を楽しめるので好きという人は多いでしょう。そこで、ここからミディアムの特徴や焼くときのポイント、焼き上がりの確認方法などを紹介するので参考にしてください。
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ステーキの焼き方のミディアムとは
10種類あるステーキの焼き方の中の一つが、今回ご紹介するミディアムです。ミディアムとはステーキの表面にしっかり焼き色がついていて、お肉の中心がわずかに生になっている状態のことです。断面を見てみると、中心がほのかにピンク色をしているのが特徴です。
つまり、お肉全体に火が完全に通っていないため、肉汁がお肉の中に閉じ込められています。お肉は生のときのグニャッとした状態から、加熱することでタンパク質が固まり、歯で噛み切れるようになる性質があります。だいたい60℃くらいまでは、温度の上昇とともに噛みやすさも増しますが、65℃以上になるとお肉の硬さを感じるようになる場合があります。中心部分の温度が高温になると、肉汁が外に溢れ出しやすくなるのが原因です。
つまり、中心部分の温度が高くなるとお肉を噛み切りやすくなりますが、お肉が硬くなりやすいということです。お肉の歯切れのよさと柔らかさを感じやすいのが、ミディアムやミディアムレアだといわれます。だから、ミディアムやミディアムレアの焼き方を好む人は多いのでしょう。
ステーキの焼き方のポイント
ステーキを自宅で焼くとパサついて美味しくないなら、作り方を工夫してみるといいでしょう。ここからご紹介する方法は、特別な道具がいらずに出来ることばかりですから、安心してください。美味しいステーキを焼くには、冷蔵庫から冷たいお肉を取り出して、そのままフライパンでジャーっと焼く方法から卒業するといいでしょう。
準備
焼く30分前に冷蔵庫からお肉を取り出す
焼く30分くらい前になったら冷蔵庫からお肉を取り出し、常温で戻していきます。こうすることによって、お肉の中心部分の温度をあげることが出来るので生焼けを防ぐことが可能です。また、お肉全体により早く火が入るので、フライパンで加熱することによるパサつきを防ぐことができます。
焼く直前に塩コショウする
塩コショウで下味をつけるのは、焼く直前にするのがポイントです。なぜなら、早めに塩コショウをするとお肉の水分が抜けて硬くなってしまうからです。お肉を焼くときは、焼く面だけ焼く直前に下味をつけて焼いていきましょう。
そして、ひっくり返す直前に塩コショウをふるようにすればOKです。お肉に塩をふることで下味をつけられるだけでなく、身を引き締めて旨味を逃さなくしてくれるのでぜひ試してください。
肉の筋を切る
お肉を焼く前の下準備として、だいたい2センチ間隔でお肉に切れ目を入れていきましょう。お肉の筋を切ると、お肉を柔らかく食べることができますし、焼き縮みを防ぐこともできるからです。あまり力を入れすぎると、お肉が切れてしまうので要注意です。お肉の筋を切ったら、包丁の背で肉を平らにするとお肉全体に均一に火を入れることができます。
調理
牛脂やバターを使う
ステーキを焼くときは、サラダ油ではなく牛脂やバターを使うといいでしょう。コクや風味がプラスされて、よりステーキを美味しく食べることが出来るからです。
牛脂はスーパーなどで無料でもらえる場合がありますから、サラダ油を使うよりもおトクです。ちょっとしたポイントですが、ステーキをより美味しく食べるためにおすすめです。
肉を触らない
ステーキをフライパンで焼き始めたら、なるべくお肉を触らないようにしましょう。お肉を触ると、肉汁や旨味が飛んでしまう可能性があります。触りたくなる気持ちをぐっと我慢して、ひっくり返すタイミングまでは様子を見ましょう。
フライパンを使ったステーキの焼き方
前述の通り、フライパンを使ってステーキを焼くときのポイントは大きく2つあります。
- 焼く前にフライパンをしっかり温める
- フライパンの熱だけで火を通そうとしない
それぞれ詳しく解説します。
焼く前にフライパンをしっかり温める
当たり前だと思うかもしれませんが、重要なポイントです。ステーキを焼き始めるときは、フライパンの温度は高温であればあるほどいいです。なぜなら、高温で一気に表面を焼くことで肉汁を閉じ込めることが出来るから、とても柔らかく仕上げることができます。ですから、ステーキを焼くときはテフロン加工のフライパンでもいいですが、鉄製のフライパンを使うといいでしょう。
鉄製のフライパンを使うときは、しっかり強火で熱してフライパンの表面から煙がたつくらいまで温めると効果的です。それからゆっくりとお肉を入れて、一気に火を通して旨味を閉じ込めます。テフロン加工のフライパンの場合は、強火で空焚きするとフライパンの寿命が縮むのでやめておきましょう。なので、中火でフライパンが全体に温まるまで予熱したらお肉を投入していくといいです。
フライパンの熱だけで火を通そうとしない
前述の通り、ステーキの表と裏を焼いたあとは、フライパンの上で最後まで火を通さないことがポイントです。フライパンの上でずっと焼き続けると、中まで火が入りすぎて硬くなってしまったり肉汁が出てパサついた感じになってしまうため。
ただし、急いでいる人やそこまでお肉の味にこだわっていない、という人はフライパンで最後まで調理をするほうがいいでしょう。時間と手間がかかってもいいから、なるべく美味しくステーキを食べたいという人はフライパンの上で火を通さず、余熱で火を通すようにしてください。
ステーキの焼き上がりがミディアムかを確認する方法
だれでもカンタンに、ステーキの焼き上がりがミディアムになっているかを確認する方法があります。その方法とは、親指と薬指を使ってOKサインを作り、親指の付け根とお肉の硬さをくらべて同じになっていればいいというものです。ステーキの本場アメリカで発見された方法で、特別な道具や手間がかからないのがメリットです。
ステーキを焼き慣れていない人にとって、焼き上がりを判断するのが最も難しいでしょう。しかし、OKサインを使った方法なら難しくないのでおすすめです。慣れてくれば、自分の感覚で判断できるようになってきますから、それまではこの方法を使うといいでしょう。
分厚いステーキの焼き方
分厚いステーキを焼くときは、フライパンの上である程度まで熱を通すことがポイントです。なぜなら、表面はしっかり焼けてるけど中は生焼け、ということになりやすいからです。
薄いステーキ肉を焼くときは、両面を強火でしっかり焼いてから余熱である程度火を通すことも可能ですが、分厚いステーキの場合はできません。ですから、分厚いステーキを焼くときは弱火で数分間じっくり焼くのがポイントになります。
具体的な手順としては、まずは強火で焼き色がつくまで焼いていきます。ただし、薄いステーキのときのようにしっかりとした焼き目はつけなくていいです。理由として、弱火で加熱してるうちに表面が焦げる可能性があるからです。
ある程度焼き色がついたら、弱火にして数分間じっくりと火を通していきます。ひっくり返すタイミングは、ステーキを真横から見たときに3分の1程度白くなってきたときです。
ひっくり返したら強火にして、表面に焼き色を付けていきましょう。次に、表面と同じように弱火にしてからフタをして、蒸し焼きにします。数分後フライパンから下ろし、アルミホイルに包んでさらに余熱で中まで火を通していきましょう。これで、分厚いステーキの完成です。
まとめ
ステーキのミディアムの特徴や焼き方などについて解説してきました。
本記事のまとめは下記のとおりです。
- ステーキのミディアムとは、表面に焼き色がついていますが、中まで完全に火が通っていない状態のことです。
- ステーキのミディアムを美味しく焼くポイントは、焼く直前に下味をつけるなどの準備をしっかりすることです。
- ステーキのミディアムを焼くときのポイントは、余熱で火を通すことなどがあります。
- ステーキの焼き上がりがミディアムかどうかは、自分の手を使って確認することができます。
- 分厚いステーキを焼くときは弱火である程度まで火を通し、余熱で中心まで熱を入れるのがポイントです。
ご紹介した内容を参考にして、美味しいミディアムステーキを焼いてください。
参考文献
https://www.aussiebeef.jp/steak/
https://tokubai.co.jp/news/articles/1691
https://www.gyuuniku.com/steak_grill04.html
https://www.haseko.co.jp/branchera/magazine/article/recipe-technic55.php