ステーキにおすすめの肉選びと焼き方をご紹介

特別な日の料理にはステーキを思い浮かべたという方も少なくないでしょう。

そんなステーキ肉にはどんなものを選んでよいものか、気になった経験もあることでしょう。

ステーキにする肉選びは、ステーキを美味しく味わうためにもとても重要なことです。

それだけではなく、肉の焼き方にも気を配りたいところです。

今回は、さまざまなステーキ肉を美味しく仕上げる焼き方とともにご紹介していきます。

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「ステーキの部位ってどこがおいしい?」 「ステーキのどの部位が人気?」 「ステーキの焼き方のコツが知りたい…」 本記事で…

 

ステーキにおすすめの【肉選び】

自宅でも、まるでお店で味わうようなステーキを作る方法があります。

まずはステーキに使う肉選びから始めてみましょう。

ステーキ肉にはさまざまな種類があり、部位が違っただけで味も風味も異なります。

その味のバリエーションは実に豊富で、焼き方の工夫をプラスすれば一段と美味しい風味を味わうことができます。

ステーキ肉の選び方について以下で詳しく見ていきましょう。

 

リブロース

牛の背中部分の肉を指して「リブロース」と呼びます。

背中の肉は全体的に肉質が柔らかく、旨味も濃厚な特徴があります。

牛肉といえばリブロースと言われるくらいに有名で、誰もが知っているのがこちらの肉でしょう。

厚みが十分にあり、さらに脂身と赤み配分のバランスが丁度よいので、ステーキ肉を選ぶのが初めての初心者の方でも、こちらを選んでおけば間違いありません。

 

サーロイン

牛の腰部分の肉を「サーロイン」と呼びます。

柔らかな肉質とともに味わい深いのが脂部分の甘味です。

肉の脂身は健康に心配だからと普段敬遠している方でも、ぜひ一度は食べてみることをおすすめします。

ステーキを普段からあまり食べなれていない方でも、サーロインのステーキなら間違いなく美味しいと太鼓判をおすでしょう。

ちなみにサーロインの「サー」は、昔サーロインステーキを食べた英国貴族が「Sir」と称号をつけて呼んだところから、名前の由来が来ています。

 

ランプ

牛の腰からお尻にかけた部分の肉を「ランプ」と呼びます。

牛の肉の中でもとても柔らかな部分の肉です。

食べるとわかる、その肉厚な食感はかなりの食べ応えです。

ユッケ料理ではよく見かけることがあり、お店での使用頻度が高い肉になります。

また、肉の部位ではリーズナブルな価格で手に入りやすい肉でもあります。

肉といえば脂身よりも赤身が好きな方にぜひおすすめしたいステーキ肉です。

 

ヒレ

牛のサーロインに近い腰あたりにある肉を「ヒレ」と呼びます。

世界でも有名なものに「シャトーブリアン」がありますが、それもこちらのヒレ肉を指して呼んでいます。

牛の身体からほとんどの量しか取り出すことができない希少な肉で、とても贅沢な肉です。

こちらの部位の肉は牛が身体を動かす際に、ほとんど運動する機会がなかったために、柔らかな肉になっていったという特徴があります。

脂身が少なく、風味もさっぱりとした仕上がりになるため、ステーキが食べたいけどカロリーも抑えたいという健康志向な方にとくにおすすめしたい一品です。

 

イチボ

ランプ肉の仲間で、お尻の上から骨の周り部分にかけての肉を「イチボ」と呼びます。

赤身部分が割合的に多く占めており、とても上質な肉質です。

同時に程よく柔らかさも兼ね備えているため、ランプ部分が好きな方におすすめの肉です。

 

ミスジ

牛の肩甲冑、下部分の肉を「ミスジ」と呼びます。

ヒレ肉と同様に、牛1頭の身体から、ほんのわずかしか取ることができない希少価値の高い肉になります。

肩甲冑は大きな運動をする機会がめったになく、代わりに細やかな運動を司どっている部分になり、そのため肉質が柔らかく仕上がっていったという特徴があります。

 

ステーキにおすすめの【焼き方】

自分のお気に入りの肉を選ぶことができたら、次は焼き方になります。

ステーキ肉は、火の通し方一つだけでも食感や風味に微妙な違いが生まれるとてもデリケートな食材です。

自宅で味わう上質なステーキを成功に導くためにも、しっかりとした下準備を施してから、肉を丁寧に調理していきましょう。

以下で、ステーキ肉の下準備から焼き方の違いまでを見ていきます。

 

下準備

肉は常温に戻しておきます。

冬場なら焼く40時間前、夏場なら焼く30分前には冷蔵庫から取り出しておきます。

生肉は雑菌の繁殖が心配なので室内は常に快適な温度を設定しておきます。

水分が残っている場合にはキッチンペーパーなどで軽く拭き取ります。

火が全体にバランスよく行きわたるように、肉に格子状の切り込みを入れます。

中心部分が生焼けの状態になるのが心配な方は、肉の厚みを抑えるために軽く棒などで叩いておきましょう。

塩・こしょうは焼く直前に振りかけるようにします。

あまり早い段階で調味料を肉にかけると、肉に含まれた水分の割合が変化して食感が劣化してしまいます。

また、火の温度は始めから高くしておきましょう。

 

レア

まずは強火でおよそ30秒火を通します。

そのあとは、弱火にしておよそ1分火を通します。

裏返して、おなじ要領で焼いていけば出来上がりです。

中心部分はおよそ45度と、まだ生焼けの状態を保っており、柔らかな仕上がりです。

 

ミディアム

まずは強火でおよそ1分火を通します。

弱火にして、およそ2分火を通したら裏返して、さらに30秒焼きましょう。

そこからさらに弱火で2分から3分火を通せば出来上がりです。

肉の中心部分はおよそ55度とほんのりピンク色で、かなりの弾力がある食感に仕上がっています。

 

ウェルダン

強火で全体的に肉汁が溢れるくらいまで火を通しましょう。

裏面も同様に焼いていきます。

そのあと弱火にして、箸などでつついて硬さが感じられるくらいまで焼きます。

肉の中心部分はおよそ75度で、火が全体に行きわたった状態の仕上がりです。

 

仕上げ

ステーキがお気に入りの焼き加減に仕上がったら、肉をアルミホイルに包みましょう。

水分を閉じ込めて、さらに肉の食感をふんわりと仕上げることができます。

時間は肉の厚みが薄めなら1分、肉厚なら3分くらいが目安です。

 

ステーキにおすすめの【トッピングたち】

美味しいステーキに欠かせないのは、肉選びや焼き方だけではありません。

ラストの仕上げを飾ってくれるのは、ステーキと相性が合う「トッピング」たちです。

トッピングを変えるだけで、味や風味も大きく変化します。

美味しいステーキにはぜひ忘れずに添えたいものです。

以下で、さまざまなトッピングたちを見ていきましょう。

 

ソース

ステーキはそれだけでも美味しく味わえるものですが、ひと手間を加えてソースを添えます。

味は、和風や洋風、中華風など、お好みの味を準備します。

手作りなら申し分ありませんが、作り方が分からないという方なら市販のものを準備してもよいでしょう。

また、焼肉のたれも肉と相性が合うので、よいステーキのソースになってくれます。

 

ハーブ・スパイス(シーズニング)

ステーキに合うハーブといえば、ローズマリーです。

ステーキのそばに緑が添えてあっただけで、カフェのようなおしゃれさを演出してくれます。

また、忘れてはいけないものに、スパイスシーズニングがあります。

スパイスシーズニングはステーキのために作られたハーブを使った調味料です。

また、シーズニングとは塩、スパイスやハーブにより風味に幅を持たせたもののことを呼びます。

シーズニングは、塩やこしょう、ピンクソルトといったものがベースになっています。

ステーキはピンクソルトのような岩塩だけでもとても美味しく味わえるのもですが、シーズニングにはさまざまなハーブのレパートリーがあります。

その他配合されているハーブは、シナモン、クローブ、ナツメグなどです。

ナツメグはハンバーグたねの下味にもよく使われているので、なじみのあるハーブでしょう。

焼きたてのステーキにこちらのスパイスシーズニングをふりかけるだけで、より一層贅沢なステーキを味わうことができます。

 

野菜

ステーキだけがお皿に乗るのは、全体が茶色でなんだか寂しくも感じてしまうものです。

そんな時は、色とりどりの野菜を添えてみてください。

葉物のレタスやベビーリーフなどがおすすめです。

また、輪切りにしたラデッシュなどもステーキをさらに高級に演出してくれます。

肉のタンパク質とともに、不足しているミネラルも補うことができるでしょう。

 

ステーキにおすすめの肉と焼き方で理想の味

ステーキのおすすめの肉と焼き方をご紹介してきました。

ステーキは火を通すだけで簡単に出来上がってしまうようなイメージもありますが、ほんの少しの手間ひまだけで味や食感も微妙に変わっていくデリケートな料理です。

また、そのままいただくだけでも十分美味しく味わえますが、トッピングを添えるだけでまた新しい味の変化を楽しむことができます。

みなさんも肉選びやさまざまな工夫を凝らして、ステーキの魅力を再発見していくきっかけにしてください。

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