・家で焼肉をすると美味しくない
・どんな肉が良いのかわからない
・焼肉の美味しい焼き方を教えて
・床やテーブルに油がはねて困る
・臭いが残らない方法を教えて
家で焼肉を美味しく食べるには、肉の質が何より重要です。肉の選び方を間違えると、失敗します。
結論から言うと、良い肉を正しい焼き方で焼くだけです。
肉の専門店なら、上質な肉が欲しいだけ手に入ります。場所代や人件費が上乗せされない分、焼肉店へ食べに行くよりリーズナブルです。
この記事では「家で焼肉を美味しく食べる方法」について、詳しく解説します。
最後まで読むと、本格的な焼肉が家で手軽に食べられます。
家で焼肉を美味しく食べる方法【失敗しないための3つのポイント】
家で焼肉をするときは、次の3つをおさえておくと失敗しません。
・専門店で焼肉用の肉を買う
・焼肉のタレにもこだわる
・焼肉専用の機器を使う
上質な肉、上等なタレ、上手に焼ける器具がそろえば、家で本格的な焼肉が食べられます。
専門店で焼肉用の肉を買う
焼肉の主役は肉です。お店レベルの焼肉を家で味わいたいなら、とことん質にこだわりましょう。
肉選びに失敗しないためには、専門店での購入がおすすめです。上質で新鮮な肉が、確実に手に入るからです。焼肉用に処理されているので、肉を切る工程が必要ありません。種類も豊富で、焼肉店でしか食べられないような希少部位もあります。
肉の購入は、牛肉専門のネット通販が便利です。焼肉に最適な肉を欲しいだけ注文できて、買いに行く手間も省けます。焼肉用に盛り合わせやセットがあるので、迷ったときも安心です。
焼肉のタレにもこだわる
タレが肉の味を左右するからです。焼肉店と家で食べる焼肉の違いは、タレの味にもあります。
肉の専門店やネット通販には、焼肉のタレも売られています。一般に流通しているタレよりも、焼肉に特化した味付けになっています。好みによりますが、本格的な焼肉を目指すなら専門店のタレがおすすめです。
好みのタレがない場合は、手作りする方法もあります。自家製の焼肉タレを作るメリットは3つです。
・好みの味にできる
・必要な分だけ作れる
・揉みダレや下味にも使える
家にある調味料を混ぜるだけで、美味しい焼肉のタレが作れます。家で焼肉をするときは、タレの味にもこだわりましょう。
焼肉専用の機器を使う(焼肉専用ロースターやグリル)
家で焼肉を上手に焼くなら、ホットプレートより焼肉専用の機器がおすすめです。
ホットプレートでは余分な脂を落とせず、肉が水っぽくなるからです。全体が平らになっているため、脂や水分が鉄板の上に溜まります。専用の機器と比べて温度が低いことも、脂っこくベチャっとした焼肉になる原因です。
焼肉専用のロースターやグリルなら、網目状の鉄板から余分な脂と水分を落とせます。高温で短時間に焼けるため、肉のうま味を閉じ込められるのです。
定期的に家で焼肉をするなら、専用の機器を用意しましょう。無煙タイプのものは煙が出にくく、焼肉後の臭いを軽減できます。
家で焼肉をする前に準備しておくこと【肉の下処理・換気と油はね対策】
焼肉は、肉を焼いて食べるだけのシンプルな料理だけに、下準備がとても重要です。
・肉を用意する
・肉に下味をつける
・換気と油はね対策をする
とくに家で焼肉をする場合は、換気と油はね対策に万全の準備が必要です。床やテーブルが油まみれになり、焼肉後の掃除が大変になるからです。
肉を用意する
家で焼肉をする場合、大量の肉を用意しがちです。冷凍保存できるとはいえ、多過ぎると冷凍焼けで肉が傷んでしまいます。せっかく用意した肉は、新鮮なうちに食べたいものです。家で食べる肉の量は「成人男性で1人前300グラム」を目安にすると良いでしょう。
塩コショウは、焼く直前にふります。塩の浸透圧で、肉汁が抜けてしまうからです。タレで下味をつける場合は、しっかりと揉み込むとジューシーに仕上がります。
肉に下味をつける
焼肉はタレに漬けたり揉んだりすることで、さらに美味しくなります。焼肉のタレに含まれる成分が肉をやわらかくし、うま味を加えるからです。家で漬け込む場合は、しっかりタレに揉み込みましょう。5分ほどの漬け時間でも効果が出ます。
肉が余っても、漬け込んだまま冷凍可能です。
部位ごとに下味のつけ方を変えると、色々な味が楽しめます。
(例)
・タン‥下味をつけずに塩コショウで焼く
・脂の多い部位‥醤油系のタレに漬け込む
・ホルモン系‥味噌系のタレに漬け込む
・レバーやハツ‥塩系のタレに漬け込む
換気と油はね対策をする
家で焼肉をするとき、気になるのが臭いです。換気対策はしっかり行いましょう。
窓を開けるときは、対角線上に開けると効果的です。通り道ができて、空気が流れるからです。換気扇は強にして、扇風機などで風を送りましょう。なるべく換気扇の近くに臭いを集めると、残りにくくなります。カーテンは、臭いが移らないように束ねておきましょう。
油はねには、新聞紙が効果的です。油だけでなく、臭いも吸い取るからです。テーブルや床に広げれば、広範囲をカバーできます。
「新聞紙だとあまりにも見た目が悪い」という場合は、ラップで代用しましょう。
・テーブル全体にラップを巻きつける
・気になる家具や電化製品にラップを貼り付ける
新聞紙よりは見栄えが良く、目に見える範囲をある程度カバーできます。焼肉が終わったら、剥がして捨てるだけです。ラップに消臭効果はないので、終わったあとにしっかり対策しましょう。
家で焼肉を美味しく焼く方法【上手に焼ける4つのコツを伝授】
家で焼肉を上手に焼くコツは、次の4つです。
・肉は常温に戻す
・脂が多い部位から焼く
・部位ごとに焼き加減を変える
・何回もひっくり返さない
焼肉をする前に、ロースターやグリルの強火と弱火の位置を把握しておくと、焼き加減を調整しやすくなります。
肉は常温に戻す
冷たい肉は、焼くのに時間がかかります。焼けるまでに肉汁が流れ出てしまい、うま味が抜けてパサついた肉になります。
高温でサッと焼くのが、美味しい焼肉の秘訣です。
家庭用の調理機器では、焼肉店ほどの火力は得られません。家で焼肉をするときは、肉の温度差をなくすことがジューシーに仕上げるコツです。
肉が常温に戻るまで、30分〜1時間はかかります。冷凍肉の場合は、事前に冷蔵庫で自然解凍しておきましょう。
脂が多い肉から焼く
焼肉店では多くの人が、タンなどのあっさりした部位から焼き始めます。家で焼肉をする場合は、先に脂が多い肉を2〜3枚焼きましょう。鉄板に脂がなじんで、焦げつきにくくなるからです。とくに、新品のロースターやグリルを使うときは、十分に脂をなじませないと肉がひっつきます。
部位ごとに焼き加減を変える
焼肉は部位ごとに、最適な焼き方や焼き加減があるからです。
【焼き加減の目安】
・正肉(カルビ、ロースなど)‥ミディアムレア〜ミディアム程度に。
・タン(薄切り)‥ミディアムレア程度に、片面に焼き目がつけばOK。
・タン(厚切り)‥ミディアム程度に、両面にカリっとした焼き目をつける。
・ホルモン(ショウチョウ・シマチョウ)‥皮目7割、脂3割の焼き加減。
・レバー‥レア〜ミディアムレア程度に、焼き過ぎ注意。
ホルモンは皮目から焼き、7割ほど焼けたら裏返して脂を3割焼きます。脂が透明になったら、食べ頃です。脂を焼き過ぎると、せっかくの脂が溶けて皮だけになります。レバーは焼き過ぎるとパサパサになるので、注意しましょう。新鮮なレバーをサッと焼くのが、美味しい焼き方です。
上記は牛肉の焼き方の目安です。お好みで焼き加減は調節してください。
何回もひっくり返さない
肉をひっくり返すのは、1回だけです。うま味が抜けてしまうからです。表面が焼き固まる前に肉をひっくり返すと、肉汁が流れ出てパサつきます。
肉を返すタイミングは、表面に赤い肉汁がにじんできたときです。汗をかいたようになり、肉の周辺がやや反り返ってきたら頃合いです。
家で焼肉をしていると、つい何回もひっくり返してしまいます。美味しい焼肉を食べたいなら、肉をいじらないようにしましょう。
家で焼肉をしたあとの消臭対策【臭いを残さない3つの方法】
家で焼肉をしたその日に、対策することが重要です。時間がたつほど、家の中に臭いがこびりつくからです。
焼肉の臭いが残る原因は、油と煙です。油煙(ゆえん)といって、焼肉を焼いたときに出る煙には油が含まれています。煙にのって部屋中に油が飛び散るため、臭いが残るのです。
・油を拭き取る
・臭いを吸い取る
・消臭スプレーを使う
香りつきの消臭剤や芳香剤は、おすすめしません。焼肉の臭いと芳香剤の香りが混ざって、余計に臭くなるからです。
アルコールで拭き掃除
焼肉後の油汚れは、煙にのって部屋中に拡散しています。アルコールスプレーを使って、丁寧に拭き取りましょう。キレイに見える場所でも、さわってみると油汚れでベタベタしています。
臭いを残さないためには、油を取り切る必要があります。アルコールの主成分であるエタノールは、油汚れに効果的です。揮発性が高いためすぐ乾き、電化製品にも使えます。除菌効果もあるので、一石二鳥です。
濡れたタオルで臭いを吸い取る
濡れタオルを振り回すだけで、消臭効果があります。臭いの成分は、水に溶けやすいからです。タオルに含まれた水分が、空気中の臭いを吸収します。
・換気をしながら行う
・タオルはきつめに絞る
・ぬるま湯を使うと効果的
お茶の葉も、焼肉の臭いに有効です。緑茶に含まれるカテキン類には、ニンニクなどの臭いに対して消臭効果があります。家でお茶を飲む人は、使い終わった茶ガラを瓶やコップに入れて保管しておきましょう。
クエン酸で消臭する(クエン酸入り消臭剤やスプレー)
クエン酸はレモンなどに含まれる天然成分で、無色無臭です。トイレ用の消臭剤にも使われていて、高い消臭効果がのぞめます。
200ミリリットルの水に対して、小さじ1程度のクエン酸を混ぜるだけです。スプレー容器に入れれば、お手製の消臭スプレーができます。カーテンやクッションなどの消臭に、効果的です。
酸性のため、素材によってはシミの原因になる可能性があります。目立たない場所で試してから使いましょう。
オゾン発生器を使う
脱臭器であるオゾン発生器には、高い効果があります。オゾンが臭いの元を物理的に分解するからです。1台6万円ほどする高額商品ですが、炭火の焼肉店でも利用されるほど、優れた機械です。定期的に家で焼肉をする人なら、奮発する甲斐はあるでしょう。
使い方は次のとおりです。
1.家で焼肉をした直後に部屋を換気する。
2.部屋を閉め切り、オゾン発生器を一晩稼働させる。
3.翌朝もう一度換気する。
脱臭とは、物理的作用で臭いを除去・緩和することです。活性炭に開いている細かく小さい穴に、臭い物質を吸着させて消臭します。例えば、空気清浄機やエアコンの空気清浄機能などです。
・脱臭の特徴‥空間全体に効果的
・脱臭のメリット‥さまざまな臭い分子に対応できる
・脱臭のデメリット‥効果を発揮するのに数十分~1時間ほどかかる
消臭とは、化学的作用で臭いを除去・緩和することです。消臭成分と臭い物質を化学反応させて、臭いのない物質に変化させます。
・消臭の特徴‥局所に対して効果的
・消臭のメリット‥数秒~数分で効果を発揮する
・消臭のデメリット‥対応できる臭い分子が限定的
気軽に家で焼肉を楽しもう【まとめ】
家で焼肉を美味しく食べる方法は、次のとおりです。
・肉は専門店で買う
・タレにもこだわる
・焼肉専用のロースターやグリルで焼く
・1人前の肉は成人男性で300グラムが目安
・下味をつけるとやわらかくなってうま味が増す
・新聞紙をしいて油はね対策をする
・拭き掃除と濡れタオルで消臭効果
・消臭対策にはクエン酸がおすすめ
家で焼肉を上手に焼くコツは、次の4つです。
・肉は常温に戻す
・脂が多い部位から焼く
・部位ごとに焼き加減を変える
・何回もひっくり返さない
家で焼肉をするときは、肉の質にとことんこだわりましょう。主役である肉が美味しくなければ、他が完璧でも全て台無しになるからです。
専門店やネット通販なら、上質な肉が欲しいだけ手に入ります。とくに牛肉専門のネット通販は、焼肉用の詰め合わせがあるので便利です。