牛肉の中でも最高級の部位として知られる「カイノミ」。焼肉やステーキなどで楽しむことができますが、希少性が高く、高価な部位としても知られています。この記事では、そんなカイノミの定義や特徴、選び方、焼き方、おすすめの食べ方やレシピなどを詳しく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
「カイノミ」というお肉の部位を聞いたことがあるでしょうか。 焼肉店や精肉店で見かけたことがある方もいるでしょう。 しかし、カイノミがどのようなお肉であるか知らない方がほとんどのはずです。 カイノミは、赤身と脂のバランスが良[…]
希少部位であり、あまり聞いたことのないという方や聞いたことはあるが、食べたことがないと言われるカイノミですが、焼肉で食べる美味しいカイノミの食べ方について解説します。カイノミとはどこの部位であるのか、他の肉との違いなどをまとめました。イノミ[…]
カイノミとはどこの部位の肉のこと?おいしい食べ方をご紹介 カイノミは焼肉の中でもあまり聞きなれず、どこの部位かはっきり答えられる人は少ないです。 また、その美味しい食べ方やレシピもメジャーではありません。 今回はそんな希少[…]
カイノミとは?
カイノミの定義
カイノミは、和牛や洋牛のナカバラの一部です。部位の中でもフィレと近く、赤身の旨味を楽しむことができますが、バラ肉の一部でもあるため脂身も味わうことができますが、牛一頭から1~2kgしか取れない希少な部位です。場所でいうと、牛の脇腹あたりになります。上質の脂身と甘みのある赤身が特徴で、柔らかく口の中でとろけるような食感があります。
名前の由来
「カイノミ」という名称は、取り出した時の形状が貝に似ていることが由来とされています。一頭の牛からは左右一対のブロックしか取り出せない希少部位であり、切り出すと貝のような形状をしているといわれています。カイノミに限らず、牛肉の部位の名称は多くが見た目に基づいて名付けられています。例えば、ザブトンなどもその一例です。
カイノミの特徴とは
カイノミは、牛肉の中でも希少な部位の一つで、その希少性から高価な部位として知られています。上質なカイノミにはサシがしっかり入っていますが、口当たりは柔らかく、濃厚な旨味を楽しむことができるため、特に焼肉やステーキなどで人気があります。また、赤身の部分はビタミンB1や鉄分が豊富に含まれているため、栄養価も高い部位です。
カイノミの選び方
産地
牛肉には、国産やアメリカ産、オーストラリア産などがありますが、産地によって肉質や旨みが異なるので注意が必要です。
牛に与える飼料の違いなど、飼育方法の違いも産地によってあるため、美味しいカイノミを見分けるポイントとなります。一般的に厳しい認定審査をクリアしているブランド牛の方が、その他の牛肉に比べ、カイノミの肉質や味わいも優れていると言われています。
牛の種類
一部安価で提供されているカイノミもありますが、ほとんどの場合は安価な外国産のカイノミを使用している可能性があります。外国産のカイノミは、国産牛や黒毛和牛と比較すると、脂身の入り方や変色しやすいといった傾向があり、日本人の好みにあっていないことがあります。カイノミを購入する際は、牛の種類も気にしてみましょう。
カイノミはどこで購入できるのか
スーパーマーケットでの購入
スーパーマーケットでは、国産牛や外国産牛肉が手軽に購入できます。中には、黒毛和牛のカイノミも取り扱っている店舗もあります。ただし、種類や産地によっては、品切れとなっていることもあるため、確認が必要です。
肉専門店での購入
肉専門店では、高品質な黒毛和牛のカイノミを購入することができます。スーパーマーケットと比較して価格は高めですが、品質や鮮度には自信があります。また、肉専門店ならではのカットの方法や、おすすめの調理法なども教えてもらえる場合があります。
オンラインでの購入
オンラインショップでも、黒毛和牛のカイノミを購入することができます。様々なショップが存在しており、産地や種類、価格などを比較することができます。ただし、冷凍での配送だったり、見た目とは全く異なる質・量で配達する劣悪な業者がいるので注意しましょう(特にふるさと納税の特典を狙った業者が多いようです)。
本サイトが運営する「ヤキタベセレクト」は「プロが選ぶ高品質・高鮮度の焼肉をご自宅へ」というコンセプトの元、カイノミを始め他の希少部位も取り扱っており、冷凍せずに冷蔵状態で1次卸業者から直接お届けしております。
また本サイトの運営するコミュニティ「ヤキニクタベタイ」では、素人・専門家に関わらず、お肉好きの方が集まり、お肉を購入できるだけでなく、コミュニティ内で情報交換など交流も行うことができます。おいしいお肉を楽しみたい方、焼肉について知識を深めたい方はぜひ参加を検討してみてください。
牛肉のカイノミの焼肉での楽しみ方
カイノミの切り方
塊肉のカイノミを焼肉でいただく際には、カットの仕方によって味わいが変わります。以下がカイノミのカット方法の一例です。
- 塊肉を半分にカットする。この時に筋を断つようにして切った方が食感がよくなります
- 約1cmから1.5cm程度に薄くカットする
※カイノミは柔らかい部位のため、切りすぎると焼いたときに崩れてしまう場合があります。
カイノミの焼き方
レア
- 片面を20秒程度焼く
- ひっくり返し、もう片面も20秒程度焼く
- 別皿などに移し、10~20秒程度休ませ、中までゆっくり火を通す。
ミディアム
- 片面を30秒程度焼く
- ひっくり返し、もう片面も30秒程度焼く。
- 別皿などに移し、30秒程度休ませる。
※監修:ミシュランシェフ 水口一義 氏
解説動画
牛肉のカイノミの焼肉の食べ方
おすすめのタレとレシピ
焼肉に合わせるソースは、醤油ベースのタレや、味噌ベースのタレがおすすめです。また、レモンやわさびなどを加えることで、爽やかな風味が加わり、より美味しくいただけます。自分好みのタレを作って、カイノミの旨味を引き出してみてください。
以下に具体的なレシピをいくつか紹介します。
醤油タレのレシピ
- 醤油 100ml
- みりん 50ml
- 砂糖 50g
- 酒 50ml
- にんにく 1かけ分(すりおろし)
醤油、みりん、砂糖、酒、すりおろしたにんにくをボウルに入れてよく混ぜ合わせます。カイノミに漬け込んでから焼くと美味しく仕上がります。
味噌ダレのレシピ
- 味噌 大さじ2
- 砂糖 大さじ1
- 酒 大さじ1
- みりん 大さじ1
- にんにく 1かけ分(すりおろし)
- しょうが 1かけ分(すりおろし)
- ごま油 大さじ1/2
味噌、砂糖、酒、みりん、すりおろしたにんにく、すりおろしたしょうが、ごま油をボウルに入れてよく混ぜ合わせます。こちらもお肉を漬け込んでから焼くと美味しく仕上がります。
レモンベースのレシ
- レモン汁 大さじ2
- 醤油 大さじ1
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- にんにく 1かけ分(すりおろし)
- しょうが 1かけ分(すりおろし)
レモン汁、醤油、みりん、砂糖、すりおろしたにんにく、すりおろしたしょうがをボウルに入れてよく混ぜ合わせます。
ワサビ入りのレシピ
- 醤油 大さじ2
- みりん 大さじ1
- 砂糖 大さじ1/2
- 酒 大さじ1
- にんにく 1かけ分(すりおろし)
- しょうが 1かけ分(すりおろし)
- わさび 適量
醤油、みりん、砂糖、酒、すりおろしたにんにく、すりおろしたしょうがをボウルに入れてよく混ぜ合わせます。焼く直前にお好みの量のわさびを加えてからカイノミに漬け込んで焼くと美味しく仕上がります。ワサビの辛味と香りが加わり、よりスパイシーな味わいになります。
これらのタレを使って、カイノミの焼肉を楽しんでみてください。また、お好みの味に合わせて、タレの材料や量を調整してください。
付け合わせ
カイノミを焼肉でいただく際には、付け合わせも大切です。キムチやタレに漬けた野菜、サラダなどを用意して、バランスの良い食事を楽しんでみましょう。おすすめの付け合わせのレシピをいくつか紹介します。
ほうれん草のナムルのレシピ
- ほうれん草 1/2束
- ごま油 小さじ1
- 醤油 小さじ1
- みりん 小さじ1/2
- 砂糖 小さじ1/2
- ニンニク 1かけ
- ごま 大さじ1
- ほうれん草は塩を加えた熱湯で茹でて、水気を切ります。
- 鍋にごま油を入れ、ニンニクをすりおろして加えて炒めます。
- 砂糖、醤油、みりんを加え、煮詰めます。
- ほうれん草を入れ、火を止めて、ゴマをふりかけたら完成です。
浅漬けサラダ
【材料】
- キュウリ:1本
- にんじん:1/2本
- もやし:適量
- 白ごま:大さじ1
- しょうゆ:大さじ1
- 酢:大さじ1
- 砂糖:小さじ1
- 塩:少々
【作り方】
- キュウリは薄くスライスし、にんじんは千切りにする。
- ボウルにキュウリ、にんじん、もやしを入れ、塩を振り、しばらくおいて水気を切る。
- 別のボウルにしょうゆ、酢、砂糖を混ぜ、白ごまを加えてよく混ぜる。
- 2.の野菜を3.の調味料に加え、よく混ぜる。
- 冷蔵庫で30分程度冷やして完成。
- キュウリやにんじん以外にも、豆苗やレタスなどを加えると、より彩り豊かな浅漬けサラダになります。調味料の酢やしょうゆの量は、お好みで調整してください。
牛肉のカイノミのまとめ
カイノミは、希少性が高く、高価な部位として知られていますが、柔らかく、旨味が豊かな食材として、多くの人々に愛されています。焼肉はもちろん、ステーキなども美味しく楽しむことができます。タタキや付け合わせ、ソースなど、様々な料理法で楽しめることも魅力です。ぜひ、自宅でカイノミを楽しんでみてください。