ステーキ肉は分厚くジューシーなイメージを持っている方も多いでしょう。
その食感はといえば、歯ごたえもどっしりと少し硬く感じることもあります。
ステーキ肉を普通に焼くよりもっと柔らかく仕上げる方法があれば、ぜひ知りたいものです。
今回は、そんなステーキ肉をこれまでよりもっと柔らかく仕上げる方法を、ご紹介していきます。
「ステーキの部位ってどこがおいしい?」 「ステーキのどの部位が人気?」 「ステーキの焼き方のコツが知りたい…」 本記事で…
ステーキ肉を柔らかくする下ごしらえ
肉の繊維質はタンパク質が多く含まれており、加熱によって硬くなってしまいがちです。
一方で、生肉をいただくのは衛生的に考えても抵抗があるでしょう。
ステーキ肉を柔らかく仕上げるには、肉のタンパク質がカギを握っています。
肉は加熱が加わることで、繊維質同士が結合してしまい、これが焼き上がりが固くなってしまう原因になっています。
そんな加熱によって硬くなってしまうタンパク質でも、調理の工夫次第で柔らかく仕上げることができます。
以下で、ステーキ肉を柔らかくする準備についていくつか見ていきましょう。
筋を切る
こちらは、多くの方が必ず耳にしたことがあるオーソドックスな方法になります。
やり方は包丁で、肉の繊維に切り込みを入れるようなイメージで軽く格子状に切り込みを入れます。
牛の肉というのは部位によって、硬さがそれぞれ違いがあります。
これは、よく動かす部位とそうでない部位とで変化が生まれるためです。
良く動かす筋肉の部位などは、面積が多く取れる一方、肉質は硬い傾向があります。
肉の繊維質同士が、切り込みを入れることでうまくほぐれてくれているので、加熱をしても繊維が縮こまることなく柔らかく仕上がります。
肉をたたく
こちらも上記と同様に、多くの方が知っている方法になります。
肉を専用のミートハンマーなどで、叩きます。
これは、切り込みを入れる道理と似ていますが、くっついている繊維質を離す役割を果たしています。
また、加熱による火の通りもよくなるため、調理の時間短縮にもなってくれます。
叩きすぎは肉の旨味も逃げてしまうため、さけましょう。
ステーキ肉を柔らかくする調味料
買ってきたステーキ肉は、すぐに調理して食べる日もあれば、翌日のメニューのために冷蔵保存してしまうという方もいらっしゃるでしょう。
せっかく冷蔵で保存するステーキ肉なら、調味料などを大いに活用しましょう。
柔らかくなる下ごしらえを施しておけば、あとは取り出して焼くだけなので、調理時間の短縮もできておすすめです。
オリーブオイルに漬け込む
オリーブオイルは、健康にもよいイメージを持っている方も多いでしょう。
オリーブオイルには抗酸化作用が大いに期待できるうえ、加熱による酸化の影響もほかの食用油に比べて非常に低いです。
これはオリーブオイルに含まれるオレイン酸という成分によるものです。
肉に軽くオリーブオイルを回しかけて、ビニール袋に入れましょう。
よくもみこみ、容器に保存しておきます。
肉全体に、オリーブオイルが浸透して火の通りを程よくカバーしてくれるので、加熱による肉のパサつきが抑えられます。
ヨーグルトに漬け込む
ヨーグルトが腸内環境の改善によいというのは、よく健康番組などでも紹介されています。
これはヨーグルトに豊富に含まれる乳酸菌の効果によるものです。
肉にヨーグルトを漬け込むことで、この乳酸菌がタンパク質に働きかけて、繊維質を柔らかくほぐしてくれます。
焼く直前には、ヨーグルトを拭かずにおき、肉と一緒に火を通しましょう。
焼き上がりがさらにしっとりと仕上がります。
はちみつに漬け込む
はちみつは天然の甘味料で、身体にとってもとてもよいものです。
白い砂糖を食べるよりも、はちみつをとっていたほうが、体力回復にもよく効きます。
はちみつのあの深い甘さは、ブドウ糖と果糖によるものです。
これらは浸透性がよく、肉にもよくしみ込んでくれます。
肉によくもみこんでおけば、加熱によるタンパク質の硬質化を防いでくれます。
炭酸水に漬け込む
炭酸水に溶け込んでいる二酸化炭素は、身体に入るとむくみの改善や、ダイエット効果も期待できます。
そんな健康に役立ってくれる上に美味しく飲める炭酸水ですが、それ以外にも炭酸水素ナトリウムという成分にも注目したいところです。
炭酸水素ナトリウムは肉のタンパク質を溶かすという作用があります。
この効能をステーキ肉に利用してください。
炭酸水に付け込んでおくだけで、加熱してもとても柔らかなステーキ肉に仕上がってくれます。
こうじに漬け込む
肉のタンパク質に働きかけてくれるものに、こうじ菌もとても役立ってくれます。
こうじには、酵素がとても多く含まれており、酵素はタンパク質をよく分解してくれます。
また、こうじは素材そのものの旨味もとてもよく引き出してくれる調味料です。
ステーキ肉が柔らかく仕上がるうえに、さらに一段美味しく焼きあがってくれます。
マヨネーズを揉みこむ
上記にも紹介したオリーブオイルによく似た方法がこちらになります。
マヨネーズの成分も油脂になるため、オリーブオイルを揉みこんだときと同じような効果が期待できます。
マヨネーズを肉全体に回しかけて、塗り残しがないようにスプーンなどで全体に広げていきます。
このとき裏表どちらにもよく塗り広げてください。
マヨネーズはどのご家庭にも、かならず常備していますので、手軽に挑戦できる点なども魅力です。
ステーキ肉を柔らかくする素材
これまで肉を食べてきたときに、食べ合わせによって肉の食感が普段より柔らかく感じたという経験を持っている方は多いでしょう。
たとえば、ハンバーグに添えてあるパイナップルなどです。
このようにタンパク質を柔らかくする食材もさまざま存在しています。
以下で、肉を柔らかくしてくれる素材についていくつか見ていきましょう。
マイタケをはりつける
キノコ類には、プロテアーゼという酵素が豊富に含まれています。
酵素はタンパク質を分解してくれる効能があるものです。
また、マイタケの形状は薄く広がっているので、肉に貼り付けるのにとても便利です。
肉にマイタケを貼り付けたら、外れないようにサランラップなどで包み込みましょう。
マイタケにはグアニル酸といううまみ成分も豊富で、肉の旨味アップにも活躍してくれるため一石二鳥です。
野菜に漬け込む
野菜にはタンパク質を分解してくれる成分が豊富に含まれています。
このとき使用する野菜には、玉ねぎや大根などがおすすめです。
とくに大根などは、よく焼き魚にも添えてあるように、タンパク質の分解に力を発揮してくれるものです。
これらの野菜をすりおろして、肉を漬け込みます。
フルーツに漬け込む
フルーツには抗酸化作用のある酵素が豊富なため、タンパク質の分解によく働きかけてくれます。
どのフルーツもおすすめですが、一番よいものにキウイがあります。
キウイの緑色はクロロフィルという成分のためです。
クロロフィルには調整作用が期待できるため、肉の食べすぎによる胃もたれなどにも効果を発揮してくれます。
よくすりおろしたキウイに肉を漬け込みましょう。
フルーツの酸味が気になるという方は、はちみつなどを追加で足しておくのもよいです。
柔らかく美味しいステーキ肉を自宅でも再現
ステーキ肉を柔らかく仕上げるさまざまな方法についてご紹介してきました。
肉はもともとタンパク質が主なので、加熱によって硬くなってしまうのは仕方のないことです。
そこに工夫を凝らすことで、本来なら硬い食感の肉質を劇的に柔らかく変化させることができてしまいます。
ステーキ肉を柔らかく仕上げることで、さらに味わいの深くなるステーキ肉をぜひ堪能してください。
「ステーキの部位ってどこがおいしい?」 「ステーキのどの部位が人気?」 「ステーキの焼き方のコツが知りたい…」 本記事で…