「ステーキのレアと生焼けって何が違うの?」
「ステーキって生焼けでも食べられる?」
「ステーキのレアと生焼けを見分ける方法ってある?」
「生焼けにならないステーキの焼き方について知りたい」
本記事ではこれらの疑問にお答えします。ステーキのレアは、お肉の中心がピンク色をしているため生焼けのように感じる人もいるでしょう。
そもそもレアと生焼けって何が違うのか分かりづらいものです。そこで本記事では、ステーキのレアと生焼けの違いや、ステーキを生で食べても大丈夫なのかについて解説するので参考にしてください。
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ステーキが生焼けのときの特徴
ステーキの生焼けとは、一見表面が焼けているように見えても中までほぼ火が通っていない状態のことです。
生焼けの状態では、お肉の中心温度が40度以下と火が通っていないため、生ぬるいのが特徴になります。
また、お肉を切るとドリップといわれる赤い汁が出てきます。
暑い日にお肉をスーパーから持って帰った時に、ドリップが出た経験がある人もいるでしょう。
生焼けの場合、お肉にしっかり火が通っていないのでグニグニとしたゴムのような食感なので、歯で噛み切ることが難しい場合もあります。
ステーキのレアの特徴
ステーキのレアとは、お肉の中心部分はピンク色をしているものの、しっかり火は入っている状態のことをいいます。レアの場合、お肉の中心部分の温度はだいたい55℃から65℃です。
生焼けに比べて中まで火が入っているので、透明な肉汁が出てくるのが特徴になります。ですから、生っぽいお肉の食感や風味を楽しみたい人に向いている焼き加減です。
ステーキがレアか生焼けかを見分ける方法
ステーキがレアか生焼けかを見分ける方法は2種類あります。どちらかやりやすい方法を選んでもらえればいいです。
竹串を刺す
ご自宅にある竹串をステーキに刺してみると、お肉の中まで火が通っているかどうかを判断できます。
竹串をステーキに刺した時に、透明な肉汁が溢れ出てくるようならOKです。
もし赤い汁が出てくるようなら、もう少し加熱するといいでしょう。
OKサインで確かめる
指で作ったOKサインを使って、ステーキの焼き加減を知ることができます。
親指と人差指や中指でOKサインを作ったときの、親指の付け根の硬さに注目するのがポイントです。
例えば、親指と人差指でOKサインを作った時の親指の付け根の硬さと、ステーキを押したときのお肉の硬さが同じならレアです。
人差し指以外の場合は、下記のとおりです。
- 親指と中指→ミディアムレア
- 親指と薬指→ミディアム
- 親指と小指→ウェルダン
上記の方法を使えば、キャンプでステーキを焼く場合にもお肉の焼き加減を知ることができます。
ステーキの生焼けを食べても大丈夫?
牛肉を生のような状態で食べている人がいるけど、本当に大丈夫なのか不安に思う人もいるでしょう。ここからは、ステーキを生焼けで食べても大丈夫なのかについて詳しく解説します。
牛ステーキは大丈夫
牛ステーキは基本的に生焼けで食べても大丈夫です。なぜなら、牛を育てる環境や牛の体質により、牛肉には寄生虫や体に害を及ぼす菌が存在しないからです。
ただし、牛肉の表面に限り細菌がいる場合があります。ですから、鮮度の高い牛肉で表面に熱をしっかり通せば、ステーキの中が生でも食中毒などの病気になる可能性は低いです。
内蔵や成型されたお肉は注意
ホルモンやレバーなどの内臓やサイコロステーキ、ハンバーグなどは生焼けで食べられません。理由として、牛肉の内臓には病気の原因になる細菌がいるからです。また、前述の通り牛肉の表面には細菌がいる場合も。サイコロステーキやハンバーグは、牛肉を細かくして混ぜて作られています。
すると、表面についている細菌が肉の内部に入り込む場合があります。ですから、もし生焼けの状態で食べると食中毒などを引き起こす原因となるので要注意です。
衛生状態によっては注意
前述の通り、牛肉の中には体に害を及ぼす細菌は存在しません。しかし、牛肉を保管する環境によっては細菌が牛肉の表面に付着する場合があります。具体的には、素手で直接触ったときや衛生的でないまな板の上にのせたときなどです。約10年前に、お店でユッケを食べたお客さんが死亡するという事件がありました。
原因は、牛肉の表面についた細菌をお店側が取り除かずに、お客さんに提供してしまったからです。もし、適切に管理していればこのような事件は起こらなかったでしょう。ですから、梅雨の時期など細菌が発生しやすい時期は特に、お肉の管理や調理に気をつけてください。大抵の食中毒は75度で一分間加熱すると死滅するので、覚えておくといいでしょう。
妊婦さんがステーキをレアで食べても大丈夫?
妊婦さんは免疫力が下がっている場合があり、ステーキはレアで食べないほうがいいです。
なぜなら、トキソプラズマという病気になる可能性があるからです。
トキソプラズマとは母子感染リスクのある病気で、もし病気になると以下の症状が出る場合があります。
- 流産
- 子宮内胎児死亡
- 視力障害
- 水頭症など
トキソプラズマ症は、十分に火が通っていないお肉を食べると発症するケースがあります。
ですから、万が一に備えて妊婦さんの間だけは、中まで十分に加熱したお肉だけ食べるようにしてください。
生焼けにならないステーキの焼き方
ステーキを焼く時に生焼けにならないようにするには、準備段階と焼く段階でポイントがあります。それぞれ、詳しく解説します。
準備でのポイント
ステーキの生焼けを防ぐには、焼く前にお肉を常温で戻すことです。
具体的には焼く30分前には冷蔵庫から取り出すと効果的です。
お肉の中まで火が通らないと、ステーキが生焼けになる原因になります。
もし、ステーキを焼く直前に冷蔵庫から取り出す場合、中心部分が冷え切っているためなかなか温まりません。
表面はこんがり焼き目がついているけど、中まで火が通らないという原因になってしまうのです。
しかし、焼く前にお肉の中心部分の温度を上げておけば、火が通りやすくなりますから生焼けを防げます。
焼くときのポイント
裏表焼いたあとに、蒸し焼きにすること
強火でしっかりとステーキの両面に焼き色を付けたら、弱火でフタをして蒸し焼きにします。
蒸し焼きにすると中まで火が通りやすくなりますし、お肉を柔らかく調理することもできて一石二鳥です。
焼けたあとにアルミホイルで包む
前述の通り、ステーキを蒸し焼きにしたら火からおろして、アルミホイルで包んでください。
こうすると、余熱でじっくりと火を通すことができるので生焼け防止に効果的です。
火にかけたままだと、表面を焼きすぎて硬くなってしまう場合がありますが、それも予防できます。
まとめ
ステーキのレアと生焼けの違いについて解説してきました。
本記事をまとめると下記のとおりです。
- ステーキが生焼けの場合、断面からドリップといわれる赤い汁が出てきます。食感がゴムのようで噛み切りにくいのが特徴です。
- ステーキがレアの場合、肉の中心まで火が通っているので断面から透明な肉汁が出てきます。中心部分はピンク色をしていますが、安心して食べられます。
- ステーキは表面さえしっかり火を通せば、生焼けで食べても大丈夫です。しかし、サイコロステーキやハンバーグは細菌が入り込んでいる可能性があるので、しっかりと火を通す必要があります。
- 妊婦さんは病気になるリスクが高いので、妊娠中は加熱が不十分なステーキを食べるのは控えた方がいいです。
- 生焼けにならないステーキを焼くには、焼く前に常温で戻すことと、余熱で火を通すことがポイントです。
ステーキのレアと生焼けの違いを知って、安心してステーキを食べてください。
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