「サーロインステーキをなるべく美味しく食べたい…」
「家でステーキを食べたいけど、うまく焼けるか不安…」
「サーロインステーキを焼くときのコツって何?」
本記事ではこれらの疑問やお悩みにお答えします。普段ステーキを調理する機会がないと、サーロインステーキを焼くのが不安に思う人もいるでしょう。
ステーキは基本的に高級品ですから失敗したくないですし、失敗するとリカバリーできないケースがあります。そこでここから、サーロインステーキを柔らかく焼くコツや下準備について解説するので参考にしてください。
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サーロインステーキとは
サーロインとは英語で「sirloin」と表記します。「sir」とは爵位の称号を意味し、「loin」とは「腰肉」の意味です。一説によると、16世紀のイングランド国王がステーキのあまりの美味しさに感動して「sirloin」と名付けられたといわれます。
サーロインは、牛の背中の真ん中あたりにあります。
サーロインは牛の背骨の上についている筋肉なので、あまり使われる機会は少ないです。ですから筋が入りにくく、柔らかくジューシーなのが特徴です。中でも上質なサーロインは、人間の体温で脂が溶け出すこともあります。
食べていてとろけるような食感を感じるのは、実際に体温で肉の脂が溶けているからなんです。特に上質な国産和牛はキメの細かい霜降りになりやすいため、とろけるような食感を楽しむことができます。
ステーキの焼き加減の種類
ステーキの焼き加減には、いくつもの種類があります。今回は、その中でも代表的な4種類について詳しく解説します。
レア
レアとは、肉の表面は焼かれているものの、中まで完全に火が通っていない状態のことです。中心のお肉は、ピンク色をしているのが特徴。
ミディアム・レア
ミディアム・レアとはレアとミディアムの間の焼き加減という意味です。レアほど焼きが甘くないですが、ミディアムほど焼かれてはいません。最も美味しくステーキを食べるにはミディアム・レアがいいという意見もあります。
ミディアム
ミディアムとは、お肉の中までそこそこ火を通した状態のことです。お肉を切ると、ほんのりとしたピンク色になっているのが特徴です。
ウェルダン
ウェルダンとは、お肉の中心まで火を通した状態のこと。お肉の断面にはピンク色の部分がなく、しっかりと火が通っているのが特徴です。また、肉汁が少なくなっている場合があります。
サーロインステーキを柔らかく焼くための下準備
サーロインステーキを柔らかく焼くには、下準備が必要になります。しっかり下準備をするかどうかでも、お肉の柔らかさに影響がでます。
焼く30分前に肉を常温に戻す
焼く30分くらい前になったら、冷蔵庫からお肉を取り出すといいです。お肉を常温に戻すと、中まで早く火が通りやすくなるので短時間で焼き上げることができます。お肉を焼く時間が長過ぎると、お肉が固くなってしまうので要注意です。
キッチンペーパーで水気を拭き取る
お肉を常温に戻すと表面に水分が出てくるので、キッチンペーパーで丁寧に拭き取ってあげましょう。こうすると、下味がつきやすくなります。また、焼いたときの油ハネを防ぐことが出来るので、後片付けがカンタンになります。
肉の片面に切り込みを入れる
包丁を使って、お肉の片面に格子状の切り込みを入れていきましょう。お肉の繊維を断ち切ることが出来るので、焼いた時に縮まなくなりますし柔らかくなります。あまり深く包丁を入れると、お肉が切れてしまうので注意が必要です。
肉を叩いて厚みを均一にする
続いて、包丁の背やマグカップなどでお肉を叩いていきましょう。お肉の厚みが均一になるように叩くのがポイントです。
お肉の繊維がほぐれるので柔らかくなりますし、焼いた時に均一に火を通すことができます。お肉の厚みが均一でないと、焼きが甘い部分や焼きすぎてる部分がでる原因になります。
焼く直前に塩コショウ振る
準備が終わったら、焼く直前に塩コショウを振って下味をつけましょう。さきほど切り込みを入れた面にのみ下味をつけましょう。下味をつけることで、味を引き締めるだけでなく肉の旨味を逃さなくする効果もあります。
ポイントは、焼く直前に下味をつけることです。早めに下味をつけると、肉の水分と一緒に旨味が出てしまう場合があるので注意が必要です。
サーロインステーキを柔らかく焼く方法
いよいよサーロインステーキを焼いていきます。サーロインステーキを柔らかく焼くのに、職人のような高度な技術は必要ありません。手順を追って、焦らず焼いていきましょう。
始めは強火で焼く
サーロインステーキを焼く前に、しっかりフライパンを温め強火で一気に焼きます。火力が弱いと、お肉の旨味が溢れ出て硬くなりやすいので要注意です。お肉をフライパンにのせるときは、下味をつけた面を下にしましょう。しばらくジュージューと焼き、その間に塩コショウを振ります。だいたい、1分位たったら火を弱めてあげましょう。お肉から脂が出てくるので、キッチンペーパーで拭き取ってあげるといいです。
焼色を見てひっくり返す
ひっくり返すタイミングは、しっかりとお肉に焼き色がついたときです。また、焼けていない面のお肉の色が薄くなってきたら、ひっくり返して大丈夫。時間で測るのではなくて、焼けているお肉の状態に合わせるとうまく焼けます。ただし、焼きすぎると表面が固くなるので要注意です。
最初は強火で焼く
お肉をひっくり返して、やはり最初は強火で焼いていきます。お肉の旨味をギュッと閉じ込めるために重要なポイントです。ひっくり返す直前から、火力を強火にするといいでしょう。
蓋をして弱火で焼く
強火で焼いてしっかり焼き色がついたら、フライパンにフタをして蒸し焼きにします。こうするとお肉の水分が保たれて、柔らかく仕上げることができます。時間の目安としては1分位です。
フライパンから下ろし予熱で火を通す
最後の工程は、お肉をフライパンから下ろし、アルミホイルに包むことです。余熱で火を通すために、アルミホイルでお肉を包みます。好みの火の通り加減やお肉の厚みなどによって待ち時間は変わりますが、目安は5分前後です。
サーロインステーキに合うソースのレシピ
サーロインステーキを柔らかく焼き上げたのなら、ソースまでこだわりたいところです。一手間かければ、さらにサーロインステーキを美味しく食べられるでしょう。
ここからは、自宅の冷蔵庫にある材料でカンタンに美味しく作れるものを紹介します。
5分で超簡単 市販品より美味しいステーキソース
短い時間でパッと作れて、本格的な味が楽しめます。ステーキだけでなく、ハンバーグや野菜のソテーにも使える万能ソースです。覚えておくと便利でしょう。
<材料(4人分)>
- 玉ねぎ:中〜大4分の1コ
- にんにく:半片orチューブ5cm
- 醤油:大さじ3
- 酒:大さじ2
- 砂糖:小さじ1
- みりん:大さじ1
- 鶏ガラスープの素:小さじ1
- 水:大さじ1
<作り方>
- 玉ねぎをすりおろします
- 鍋かフライパンに、玉ねぎとにんにく以外の材料を全て入れます
- 玉ねぎ、にんにくを加えます
- 火にかけ、中火で沸騰させます
- 沸騰したら、すぐに火を止めて完成です
出典:https://cookpad.com/recipe/2678937
まとめ
ここまで、サーロインステーキの特徴や柔らかく焼くコツなどについて解説してきました。
本記事をまとめます。
- サーロインとは牛の背骨の上についている筋肉のこと。英語では「sirloin」。
- ステーキの焼き加減は、一般的に4種類ある。4種類とはレア、ミディアム・レア、ミディアム、ウェルダン。
- サーロインステーキを柔らかく焼くには下準備が必要です。冷蔵庫を焼く30分前に出す、下味は焼く直前につける、などが効果的です。
- サーロインステーキを柔らかく焼くには4つのポイントがあります。焼き始めは強火にする、余熱で火を通すなどのポイントを押さえれば、上手に焼くのは難しくありません。
- サーロインステーキを柔らかく焼き上げたら、ソースまでこだわればより美味しく食べることができます。
サーロインステーキを柔らかく焼いて、至福の時間を過ごしてください。
参考文献
https://coop-sateto.jp/article/basic_beef-5/
https://tokubai.co.jp/news/articles/1691
https://www.hotpepper.jp/mesitsu/entry/noriki-washiya/16-00262
https://erecipe.woman.excite.co.jp/article/E1621848569400/