現在では、多くの焼肉店にてたくさんの部位が提供されることになりました。
そのため、一昔前ではなかなか味わうことができなかった希少部位も目にする機会が増えています。
焼肉好きの方の中には、カルビやハラミなどのメジャーな部位だけではなくさまざまな部位にチャレンジしてみたい方も多くいらっしゃることでしょう。
数ある部位の中でも今回はランプに注目して、ランプ肉の特徴や取れる部位、ランプ肉の美味しい焼肉の仕方やランプ肉のおすすめ料理について詳しく解説していきます。
焼肉のランプについて
多くの焼肉店でも楽しむことができるようになったランプ肉ですが、どのような特徴があるのでしょうか?
ここではランプ肉の取れる部位や味の特徴、カロリーなどについて解説していきます。
ランプ肉はどこの部位?
ランプ肉とは牛のもも脚からお尻にかけてのお肉のことを指します。
有名な部位でいうとサーロインの隣にあるお肉になります。
ランプ肉の後ろ側には「イチボ」と呼ばれる部位もあり、ランプとイチボを合わせて「ランイチ」と呼ばれることもあります。
少し前までは精肉店や焼肉専門店などでしか目にすることがなかったランプ肉ですが、今では焼肉店はもちろん、スーパーなどでも目にする機会が増えました。
そのため、以前よりも楽しみやすくなったため多くの焼肉好きの方に人気が出てきている部位になります。
隣に位置しているサーロインと比較すると値段も安く手に入れることができるため、手軽に楽しむことができるという点もランプ肉の人気が高まっている1つの理由になります。
ランプ肉の特徴
ランプ肉は赤身と脂身のバランスが程よく、柔らかく上品な肉質が特徴の部位です。
しっかりとした肉の旨味を味わいながら脂っこくないため、大人になるとサーロインよりもランプ肉の方が好きになったという方も多くいらっしゃいます。
赤身の中にも程よい霜降りがあるため、焼肉はもちろん、ステーキやローストビーフなどさまざまな料理で活躍してくれる使い勝手のいい部位です。
肉好きの方であれば、お肉には満足感を求めるため、適度な歯応えが欲しいところ。
サーロインなどの口溶けがいいお肉では満足できないという方もいらっしゃるでしょう。
このランプ肉は旨味と風味をしっかりと残しながら適度な歯応えがあるため、しっかりと肉を食べたという満足感を味わうことができます。
ランプ肉のカロリーや栄養素
ランプ肉はサーロインの隣に位置している部位でありながらカロリーが高くないヘルシーな部位として知られています。
ランプ肉は100グラムあたり120キロカロリーになります。
カロリーは抑えながらも鉄分は豊富に含まれているため、トレーニング中の方やダイエット中の方であっても安心して楽しむことができる部位です。
お肉の満足感をしっかりと味わいながらもヘルシーに食べることができるため、女性にも人気の高い部位になります。
ランプのおいしい焼肉の仕方
ランプ肉をおいしく食べるためには焼き方にはこだわりたいところです。
ここでは焼肉とステーキの2つの調理方法に分け、それぞれおいしく食べる焼き方についてご紹介していきます。
焼肉の場合
ランプ肉の焼肉の場合には肉の厚さによっておいしい焼き方は異なります。
薄く切った焼肉の場合にはさっと火を通してレアで食べることをおすすめします。
肉の両面を1分程度ずつ火にかけることで、ランプ肉の旨味や風味を逃すことなく楽しむことができます。
反対に肉を厚く切った場合には、両面2分程度ずつ長めに火を通すことをおすすめします。
表面をカリッと焼き上げることによってジューシーな肉汁を中に閉じ込めることができ、薄切りのランプ肉とは異なったおいしさを楽しむことができます。
ステーキの場合
ランプ肉をステーキで食べることでランプ肉本来のおいしさを十分に味わうことができます。
ランプ肉ならではの肉質の柔らかさを楽しむためにも、中は低温でじっくりと火を通して表面をカリッと強火で焼き目をつけることをおすすめします。
厚切りであっても肉質が柔らかいランプ肉の場合、程よい食感が残り脂身も少ないため、さっぱりと食べることができます。
ランプを使ったおすすめレシピ
赤身と脂身のバランスが程よく、肉としての歯応えもしっかりとしているランプ肉はさまざまなレシピと相性がいい部位です。
ここでは数あるランプ肉を使ったレシピの中から5つ厳選しておすすめのレシピをご紹介します。
ステーキ
何と言ってもランプ肉のおいしさを十分に堪能することができるのが、ステーキです。
ランプ肉は赤身と脂身のバランスがいいため、塩コショウでシンプルに味付けをして焼き上げると最大限美味しく食べることができます。
また、肉を焼く際に油にニンニクを加えて焼くこともおすすめです。
焼き終わった肉汁で野菜を焼くことで、付け合わせも簡単に作ることができます。
シンプルな味付けのため、お酒を楽しまれる方はビールや日本酒、ワインやウイスキーなどさまざまなお酒と組み合わせることもおすすめです。
焼き加減はレアで、外はカリッと仕上げることがおすすめです。
ランプ肉の表面のカリッとした食感と口に入れた時に内側から溢れ出す肉汁はお肉好きの方にはぜひ体験してみてください。
焼肉
ステーキと同じくらいランプ肉の美味しさを堪能することができるのが焼肉です。
焼肉用のランプ肉はステーキほどの厚みもなく、表面にサッと火を通すことで口の中で肉汁が溢れ出し、赤身と脂身のバランスの取れたランプ肉固有の味わいを楽しむことができます。
肉本来の味を楽しむ場合には、味付けはシンプルに塩ダレかわさび醤油で食べるのがおすすめです。
焼肉の場合には赤ワインやビールと組み合わせることで、より食事を楽しむことができます。
現在では精肉店だけではなく、スーパーなどでも焼肉用のランプ肉を販売していることが多くなってきていますので、ぜひ見かけた際にはランプ肉の焼肉にチャレンジしてみてください。
ローストビーフ
赤身に絶妙なバランスで脂身が含まれているランプ肉はローストビーフとしても美味しく食べることができる部位です。
ローストビーフと聞くと調理工程がややこしそうと思われるかもしれませんが、そこまで複雑な工程はなく料理が得意ではない方でも簡単に調理することができます。
まずお肉を室温まで戻し、オリーブオイルを入れたフライパンで弱火でじっくりと肉に焼き色をつけていきます。
この時に弱火で焼き色をつける目安は肉の厚さが1センチにつき1分が目安になります。
焼き色がついたら肉を上下ひっくり返して、反対の面を1分程度焼きます。
全体に焼き色がついたらアルミホイルで2重に包んで、その上からふきんで包み1時間置くことによって完成します。
ローストビーフを作る上で注意しなければならないのは、高級なランプ肉を使用しないという点です。
高級なランプ肉の場合には脂身が含まれている比率が高いため、ローストビーフにしてしまうと冷ました時に固くなってしまいます。
ローストビーフを作る際にはスーパーなどで販売されている手頃な価格のランプ肉を使用するようにしてください。
ローストビーフはさまざまなお酒との相性がいいので、晩酌のお供に最適です。
調理工程も簡単ですので、ぜひ厚いランプ肉を見かけた際にはローストビーフにチャレンジしてみてください。
すき焼き
ランプ肉はすき焼きとも相性がいい部位になります。
肉本来に旨味が十分含まれているため、すき焼きタレと絡ませることによって、ステーキや焼肉では味わうことができない違った美味しさを楽しむことができます。
ランプ肉は霜降りが入りにくい部位にはなりますが、肉の繊維がきめ細かいため、噛めば噛むほど肉の旨味が口いっぱいに広がる部位です。
ビールや日本酒などさまざまなお酒との相性もいいため、お酒好きな方には特におすすめしたい食べ方になります。
ステーキや焼肉とは違ったランプ肉の旨味を楽しみたい方にすき焼きはチャレンジしていただきたいです。
しゃぶしゃぶ
ランプ肉は肉の旨みを堪能することができる部位であるため、しゃぶしゃぶにしていただくこともおすすめです。
赤身と脂身のバランスが良く、口いっぱいに広がる肉の旨みをサッとしゃぶしゃぶすることでギュッと肉の中に閉じ込めて楽しむことができます。
しゃぶしゃぶで肉の旨みだけではなく、肉の旨みが染み出した出汁で野菜を茹でると、肉のエキスが染み渡り、野菜も美味しく食べることができます。
またしゃぶしゃぶの締めには、乾麺や雑炊など、肉の旨みたっぷりの出汁を楽しむことができるのも他のレシピでは楽しめないポイントです。
お酒との相性もよく、日本酒やビールなどと一緒に楽しむこともおすすめです。
シンプルにさっぱりとランプ肉を食べてみたい方には、ぜひしゃぶしゃぶにチャレンジされることをおすすめします。
まとめ
今回はランプ肉について、ランプ肉の特徴やカロリー、ランプ肉のおいしい焼き方、ランプ肉のおすすめレシピについてご紹介しました。
今では焼肉店やスーパーなどでも販売されているランプ肉は、部位の隣に位置しているサーロインなどと比較してもカロリーが低いだけではなく、赤身と脂身のバランスが抜群であるため、人気の高い部位になっています。
食べ方も焼肉からステーキはもちろん、しゃぶしゃぶやすき焼きなどの料理との相性も良く、お好みの料理で楽しむことができるのも魅力の1つです。
特にランプ肉の場合にはローストビーフとの相性も抜群で、レシピも簡単に作ることができるので、一品追加したい時には活躍すること間違いなしです。
ぜひ皆さんも今回の記事を参考にしてランプ肉を楽しんでみてください。